姉弟なのに違いすぎる?「頑張れる子」と「好きなことしか動けない子」

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おなじ姉弟なのに
Seiran

お姉ちゃんは、苦手なことでも頑張れたのに……

子どもを育てていると、同じ家庭で育ったきょうだいなのに、どうしてこんなに違うのだろうと思うことがあります。

我が家の娘は、苦手な科目があっても、

「これを頑張れば、やりたいことができる」

と分かれば、歯を食いしばって取り組むことができる子でした。

一方、息子は違います。

苦手なことは、どんな理由を説明しても、どんなご褒美を用意しても、なかなか動きません。

ところが、プログラミングやマインクラフトなど、パソコンに関することになると話は別。

放っておけば、何時間でも夢中になっています。

「さっきまであんなに疲れていたのに、パソコンならどうしてそんなに集中できるの?」

そう思ってしまうこともあります。

同じ家庭で育てているのに、なぜここまで違うのか。

私はずっと、この問いと向き合ってきました。

そして少しずつ、「頑張れるか、頑張れないか」という問題ではないのかもしれないと思うようになりました。

この記事では、我が家のきょうだいの違いを通して、

  • 「頑張ればできる子」と「興味のあることにしか動きにくい子」の違い
  • なぜご褒美や説得だけでは動かないことがあるのか
  • 「好きなこと」を学びにつなげるという考え方
  • 苦手を無理に克服させる前に、親ができること

について、我が家の経験を交えながら考えてみたいと思います。

目次

「頑張れば乗り越えられる子」と「好きなことしか動けない子」

まず知っておきたいのは、子どもによって「何が行動の原動力になるのか」には違いがあるということです。

娘のように、

今これを頑張れば、ご褒美が待っている!

と考えて、目の前の苦手なことに取り組める子がいます。

目的のために、ある程度の我慢ができるタイプです。

一方で、

「将来のために必要だから頑張ろう」

と言われても、今そのことに興味を持てなければ、なかなか行動につながらない子もいます。

これは単純に「根性がない」「甘えている」という話ではありません。

発達特性のある子の中には、興味や報酬、課題の新しさなどによって、取り組みやすさが大きく変わる子がいます。

ADHDについては、報酬への反応や遅延報酬、動機づけと実行機能との関連が研究されています。

ただし、こうした傾向はADHDのある子だけに見られるものではなく、子どもによって程度も大きく異なります。

だから、

「やればできるのに、どうしてやらないの?」

と考えるより、

Seiran

この子にとって、行動を起こしやすくする条件は何だろう?

と考えたほうが、親子ともに楽になることがあります。

息子は「できない」のではなく、「興味のあることならできる」

息子を見ていると、これを強く感じます。

学校の課題をやるように言うと、なかなか始められない。

ところが、パソコンを渡すと、別人のように集中する。

プログラミングでエラーが出ても、何度も試行錯誤する。

マインクラフトで思い通りのものを作るためなら、調べたり、考えたり、工夫したりする。

つまり、

「考える力がない」のではありません。

むしろ、本人にとって意味のあることなら、驚くほどの集中力を発揮することがあります。

ここを見落として、

「ゲームばかりしている」

「勉強をしない」

という部分だけを見てしまうと、本人が持っている力まで見えなくなってしまいます。

なぜ「ご褒美」でも動かないのか

親としては、当然いろいろな工夫をします。

「これをやったらパソコン(ゲーム)をやっていいよ」

「ここまで終わったら好きなことをしていいよ」

「テストで○点取ったら○○を買おう」

それでも動かない。

すると親は、

「こんなに条件をつけているのに、どうして?」

と思います。

でも、そもそも本人にとって、その課題の負担が大きかったり、興味を持てなかったりすると、「その先にあるご褒美」だけでは十分な動機にならない場合があります。

特に「今やること」と「将来得られるもの」の間に時間が空いていると、目の前の課題に取り組むことが難しくなる子もいます。

そのため、

「ご褒美をもっと豪華にすればいい」

という単純な話ではありません。

むしろ、

「どうすれば、この子にとって今やっていることが少しでも意味のあるものになるのか」

を考えることが大切なのだと思います。

学校の勉強に「意味」を見つけられない子

もう一つ、我が家で感じるのが「意味」の問題です。

学校の宿題には、

  • すでに分かっている問題を何度も解く
  • 漢字や英単語を繰り返し書く
  • 興味のないテーマについて文章を書く

といった課題もあります。

もちろん、反復練習には意味があります。

ただ、興味の偏りが強い子にとっては、

「どうしてこれをやらなければいけないの?」

という疑問が強くなりやすいことがあります。

一方、マインクラフトで何かを作るためなら、

「このコマンドはどう書けばいい?」

「なぜ動かないんだろう?」

と、自分から調べます。

プログラミングでも、

「このエラーは何?」

と何度も試します。

そこには、本人にとって明確な目的があります。

「これを知りたい」「これを作りたい」

という気持ちがあるからです。

この違いは、とても大きいと感じています。

マイクラは「ただのゲーム」で終わらせなくてもいい

もちろん、マインクラフトをやっていれば、それだけで学校の勉強ができるようになるわけではありません。

そこは分けて考える必要があります。

ただ、マインクラフトには、

  • 自分で目標を決める
  • 必要な情報を調べる
  • 試行錯誤する
  • 失敗したらやり直す
  • 順序を考える
  • 作品を完成させる

といった活動が自然に含まれています。

教育版Minecraftも、プログラミングや論理的思考、問題解決などを扱う学習環境として活用されています。

だから私は、息子がパソコンに夢中になることを、

「学校の勉強をしないからダメ」

とだけ捉えるのではなく、

「この興味を、どこにつなげられるだろう?」

と考えるようになりました。

プログラミングやマインクラフトを楽しむには、ある程度の性能を備えたパソコンが必要になることもあります。

これからパソコンを用意したい方は、セールのタイミングでお得に購入できる機種を探してみるのも一つの方法です。

HPでは、ノートパソコンやデスクトップパソコンなどのセールが随時開催されています。

「好き」を「学び」に変える方法もある

最近は、マインクラフトやゲームを入口にしてプログラミングを学べるサービスも増えています。

例えば、小学生・中学生向けの「デジタネ」では、マインクラフトやRoblox、Scratch、JavaScriptなどを使ったデジタル学習が用意されています。自宅で取り組めるコースもあります。

また「Codeland(コードランド)」には、マインクラフトを使ったコースがあり、ブロックプログラミングからPythonへ発展させるカリキュラムもあります。小学生から高校生までを対象にしたオンラインコースが用意されています。

「マイクラは好きだけれど、普通のプログラミング教室には興味を持たない」

という子なら、こうした入口を試してみるのも一つの方法だと思います。

マインクラフトが学びに変わる

少人数の環境が合う子もいる

集団授業が負担になりやすい子の場合は、少人数制や個別指導という選択肢もあります。

例えば「クラスモールキッズ」は、マインクラフトを使ったオンラインプログラミングスクールで、通常のグループクラスは講師1人につき生徒3人までの少人数制です。現在はプライベートコースも用意されています。

ただし、対象は基本的に年少から小学生なので、中学生の場合はCodelandなど、対象年齢の合うサービスを探したほうがよいでしょう。

大切なのは、「プログラミングを習わせること」そのものではありません。

本人が「やってみたい」と思える入口を探すこと。

それが最初の一歩なのだと思います。

きょうだいを比較しない

そして、私自身が一番気をつけたいと思っているのが、きょうだいの比較です。

「お姉ちゃんはできたのに」

「お姉ちゃんはちゃんと勉強していたよ」

こういう言葉は、言われた本人にとってはかなり苦しいものだと思います。

親としては、

「お姉ちゃんも大変だったけれど頑張ったんだから、あなたもできるよ」

という励ましのつもりでも、本人には、

「自分はお姉ちゃんよりダメなんだ」

と聞こえてしまうことがあります。

しかも、本人自身も「やらなければいけないのに、なぜか動けない」という状態に苦しんでいることがあります。

だからこそ、

「どうしてできないの?」ではなく、「どうしたらできそう?」

と一緒に考える。

この視点を持つだけでも、親子の関係は少し変わるのではないかと思います。

「苦手を克服する」より「得意から橋をかける」

以前の私は、

「苦手なことも頑張らせなければ」

と思っていました。

もちろん、学校生活を送る上で、ある程度取り組まなければならないことはあります。

何でも「好きなことだけでいい」と言うつもりはありません。

苦手なことを正面から押しても動かない子に、同じ方法を繰り返しても仕方がない。

それなら、得意なことを入口にしてみる。

例えば、

マインクラフトが好き

コマンドに興味を持つ

プログラミングを知る

「英語の命令文が分かると便利」と気づく

英語に興味を持つ

というように、好きなことから別の学びへ橋をかけることができます。

もちろん、全員がこのように進むわけではありません。

でも、「好きなこと」と「学校の勉強」を完全に切り離してしまうより、本人の興味を学びの入口として使う方法はあります。

今日からできること

私自身が意識しているのは、次のようなことです。

1.きょうだいと比較する言葉を減らす

「お姉ちゃんはできたのに」は、できるだけ言わない。

比べるなら、きょうだいではなく昨日の本人と比べる。

2.「なぜやらないの?」より「どこが嫌なの?」と聞く

「やりなさい」と言う前に、

「何が一番嫌?」

「どこからならできそう?」

と聞いてみる。

3.好きなことについて話す時間をつくる

勉強の話ばかりではなく、

「マイクラのどこが面白いの?」

「今何を作っているの?」

と本人の世界を知る。

4.好きなことを「無駄」と決めつけない

ゲームやパソコンに夢中になっているからといって、すぐに「時間の無駄」と考えない。

その中で何を考え、何を工夫しているのかを見る。

5.「好き」を次の学びにつなげられないか考える

プログラミング、3D制作、動画制作、電子工作など、本人の興味から派生する分野を探してみる。

それでも、学校の勉強は必要

ここは誤解してほしくないところです。

「好きなことだけやっていればいい」と言いたいわけではありません。

学校の勉強には、将来の選択肢を広げるために必要な基礎があります。

だからこそ、

「やらなければいけないこと」と「本人がやりたいこと」を対立させるのではなく、どうつなげていくか。

そこを考えることが大切なのだと思います。

苦手なことを完全になくす必要もない。

好きなことだけで生きていけるとも限らない。

その間に、本人に合った「橋」を作っていく。

私は今、そんなふうに考えています。

まとめ|同じきょうだいでも、伸びる道は違う

同じ家で育っているのに、どうしてこんなに違うのだろう。

親としては、何度もそう思います。

娘は、目標のためなら苦手なことにも取り組める子でした。

息子は、興味のないことにはなかなか動けない。

でも、好きなことに出会ったときの集中力は、目を見張るものがあります。

それを見ていると、

「頑張れない子」

と決めつけてしまうのは、少し違うのではないかと思うようになりました。

「頑張れない」のではなく、「頑張るためのスイッチが入りやすい条件が違う」。

そう考えると、親の役割も少し変わります。

苦手を無理やり押し込むのではなく、得意なところから一歩ずつ橋をかけていく。

きょうだいが同じ道を歩く必要はありません。

同じ家庭で育ったとしても、その子に合う学び方も、伸び方も、きっと違います。

「どうしてこの子はできないんだろう」

と悩んだときこそ、

「この子は、どんなことなら夢中になれるんだろう?」

と考えてみる。

それが、その子の可能性を見つける最初の一歩になるのかもしれません。

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