【第2話】SNS発の不登校支援で起きた「個人情報トラブル」と嫌がらせ体験談

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支援者2話

前回の記事では、X(旧Twitter)で知った不登校支援者「モンタさん(仮名)」と契約し、親子ともに精神的に追い詰められていった経緯を書きました。

今回はその続きとして、

  • 契約終了と同時に始まったXでの嫌がらせ
  • ずさんすぎる個人情報の扱い
  • 複数アカウントを使った「なりすまし」手口

について、私の実体験としてまとめます。

書きながら気づいたことがあります。

モンタさんがしていたことは、「支援」の皮をかぶったグルーミングだったのではないか、ということです。

グルーミングとは、子どもの信頼を少しずつ獲得しながら、親や学校などの保護者から切り離し、自分への依存を深めさせていく行為を指します。

性的搾取の文脈で語られることが多い言葉ですが、近年は「精神的支配」や「金銭搾取」を目的とした手口にも使われるようになっています。

2024年以降、SNSを介した子どもへのグルーミング被害は国内でも急増しており、警察庁も注意を呼びかけています。

不登校支援という名目で近づくケースは、親が「支援者」と思い込んでいる分だけ、発覚が遅れやすい構造があります。

  • 親の知らないところでLINEを使ってこどもに接触する
  • 親を「理解のない存在」として子どもの目に映るよう誘導する
  • 子ども同士のつながりを餌に、契約継続へ引き込む

モンタさんがしていたことは、まさにこのパターンと重なっていました。

「不登校の我が子を助けたい」と追い込まれている親ほど、こうした手口のターゲットになりやすいと痛感しています。

同じ思いをする方が一人でも減れば、と思い書いています。

目次

支援の契約を打ち切った途端、Xでの嫌がらせが始まった

モンタさんとの契約書には、こう書かれていました。

やり取りした内容、名前、住所、地域などプライバシーに関する事項は他言いたしません。

しかし、実際には守られませんでした。

契約終了を伝えた直後、見知らぬアカウントから攻撃が…

5か月を目途に改善 

と契約書に書いてあり、モンタさんから学べることもなくなってきたうえ、デメリットも感じられるようになっていました。

半年が過ぎたタイミングで、私はこう伝えました。

Seiran

もうやり取り終了で大丈夫です。

すると、わずか1時間後。
今まで一度も絡んだことのない「元不登校高校生」などを名乗る2つのアカウントから、突然私の匿名アカウントに引用・批判ポストが続きました。

ギフテッドなんて、もうはやらないよね!

文句ばっかり言ってるよね。この人の子どもは大変だよね!

モンタさんの2つの高校生なりすましアカウントが私に絡んできたときの、本物の投稿をあげてしまいますね。

私の投稿を引用しているのですが、後にブロックした為、「このポストは表示できません」と出ています。

過去の投稿をさかのぼれば、これらのアカウントはモンタさんの投稿を引用して「僕の不登校マインドに付き合ってくれた人」という投稿をしていました。

私の匿名アカウントを知っているのは、モンタさんだけ。

契約を切った直後に、モンタさんとつながりのあるアカウントから嫌がらせが始まった。

この時点で「裏でつながっている」と疑念がわきました。

この時はまさか、これらがモンタさんがなりすました裏のアカウントとまでは考えませんでした。

電話で責められたのは、なぜか私のほうだった

嫌がらせポストのURLをショートメールで送り、

Seiran

こちらの情報を漏らしていませんか?

と確認したところ、すぐに電話がかかってきました。

第一声がこれです。

モンタさん

なぜ他人のアカウントを私に送ってきたんですか?法的にマズイですよ!

意味が分かりませんでした。

嫌がらせを受けた側が確認しているのに、逆ギレされる形です。

そちらの情報は破棄しますし、漏らさないに決まってるじゃないですか。さっきから失礼ですよ!

と強い口調で返されましたが、その前からすでに私たちの情報は、いろいろな形で漏らされていたことが後で分かります。

背筋が凍った「個人情報の扱い」

ここからは、実際にあった個人情報の扱いについてです。

正直、どれも「支援者としてあり得ない」と感じました。

支援中にスマホ2台を紛失

契約中、モンタさんは「支援している子や家族とのやり取りが入ったスマホを、2台同時に紛失した」と連絡してきました。

それについて指摘すると、こう開き直りました。

モンタさん

失くしてすぐ連絡しましたよね!

と言われても、こちらは

  • 電話番号を変える
  • LINEのIDを変える
  • 引っ越す

など、簡単にできるわけではありません。

結局そのスマホは見つからず、「情報がどこに流れたか分からない」状態のままです。

娘の住所・名前を、施設の子どもたちに無断共有

ある日、モンタさんが勤めている施設の子どもから、娘宛てに手紙が届きました。

封筒には、娘の本名と住所が、子どもの字で書かれています。

ただし、送り主の名前や住所はどこにも書いていません。

つまり、

  • 相手の子どもの情報は一切開示されていない
  • こちらの娘の名前・住所は、モンタさんから一方的に共有されていた

ということになります。
もちろん、事前の確認も、許可もありませんでした。

校則違反の写真投稿を依頼し、SNSにアップ

娘の学校の校則では、校内でのスマホ使用と、学校行事の写真のSNS投稿がいずれも禁止されています。

にもかかわらず、モンタさんは娘に

モンタさん

イベントの飾り付けの写真を送って

と依頼し、その写真をXに投稿しました。しかも投稿文にはこう書かれていました。

モンタさん

私がお世話をしている中学○年女子、△部。学校に内緒で写真を送ってくれました!

学年と部活名まで書かれていたため、同じクラスの生徒が見れば、誰が撮った写真か簡単に特定できます。

私が抗議すると、

モンタさん

お母さんが嫌なら次からはやめます。

と言われましたが、「次から」では遅いのです。

この感覚のズレに、ゾッとしました。

複数アカウントで「子ども」「保護者」になりすまし

モンタさんのメインアカウントは、優しいアイコンで保護者と子どもに向けた前向きなメッセージばかりを発信していました。

一方で、「元不登校高校生」「不登校の子どもの親」を名乗る複数のアカウントが、モンタさんを過剰に持ち上げたり、気に入らない保護者を批判したりしていました。

私のポストに対しても、

  • 元不登校高校生
  • 不登校の子どもの親

を名乗る複数のアカウントが、モンタさんを過剰に持ち上げたり、
気に入らない保護者を批判したりしていました。

私のポストに対しても、

「嘘つきの大人へ」

「親がそんなふうだから子どももおかしいんだよ」

など、私たち親子を傷つけようとするような言葉が続きました。

モンタさんを「ブロック」したり、「鍵アカ」にしたタイミングと連動するポストも多く、最終的には「これはモンタさん本人(もしくは身内)が操作している」と確信するに至りました。

縁を切った途端、娘の状態がむしろ良くなった

一番心配だったのは、契約終了後の娘の反応でした。

毎日連絡をくれていた人と急に縁を切ったら、落ち込むのでは?と不安に思っていましたが、結果は真逆でした。

契約終了後に起こった変化

モンタさんとの契約を終えてから、娘にこんな変化がありました。

  • しぶっていたお風呂に、スムーズに入るようになった
  • 親子関係が元に戻り、弟とも仲良くなった
  • ずっと止まっていたイラストコンテストへの応募が完了
  • 勉強に自分から取り組み、英検に合格・高校で選抜クラスに入る

正直、「ここまで変わるの?」というくらい、家の中の空気が軽くなりました。

娘はもともとギフテッド・ASD寄りの特性があり、「過剰適応」しがちです。

モンタさんとのやり取りも、「信頼していたから」ではなく「合わせていた」だけだったのだと、後から気づきました。

SNSで不登校支援者を探すときのチェックポイント

もちろん、すべての不登校支援者が怪しいわけではありません。

ただ、X(旧ツイッター)のようなSNSは、「なりすまし」や「過剰な自画自賛」がとてもやりやすい場所です。

こんな支援者には要注意

個人的な経験から、以下の特徴が重なる支援者には警戒することをおすすめします。

  • 実績を自分で大きくアピールし、「みんな改善しています!」と断言する
  • 匿名で活動し、本名・所在地・法人名を一切出さない
  • 複数アカウントでその支援者をほめる投稿が多い
  • 批判や疑問を投げかけると、すぐに「法的にマズイ」「子どもがかわいそう」と脅す
  • 学校との関係を壊すような発言が多い
  • 子どもの写真や声、住所などを軽く扱う
  • 親に隠れてやり取りする(これはグルーミングに近い行為です)

支援者としての経験が豊富でこどもの気持ちが理解できる風を装いますが、モンタさんのように保護者に分からない形でグルーミングしている人もいます。

安心して相談できる支援者の条件

一一方で、安心して相談しやすいのは、こんなタイプです。

  • 本名・資格・所属(会社・団体)・所在地を明かしている
  • 初回面談の前に、料金や契約期間、解約条件を文章で示してくれる
  • 個人情報の扱いについて、具体的なルールや対策を説明できる
  • 親を必要以上に責めず、「どうしたら良くなるか」という具体策を一緒に考えてくれる
  • オンラインだけで完結せず、必要に応じて学校や公的機関とも連携してくれる

どうしても民間の支援が必要なときは、「本名・所在地を公表している支援者と、実際に会ってから」お願いすることをおすすめします。

また、まず頼るべきは公的な窓口です。

教育支援センター(適応指導教室)、スクールカウンセラー、子ども家庭センターなど、無料で相談できる場所が各自治体にあります。

2023年に施行された「こどもの居場所づくりに関する指針」以降、公的な不登校支援の場も少しずつ整ってきています。

民間支援者に頼る前に、まずこちらに相談してみることをおすすめします。

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第3話では、モンタさんが使っていた「複数アカウントなりすまし」の手口の全貌が明らかになります。

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