- 忘れ物は叱らない
- 家庭学習の内容は子ども自身が決める(制限あり)
息子の学校の対応が180度変わりました。
5年前、娘が小学生の時の学校対応は
- クラス全員に同じ宿題をやらなければならない
- 先生が望むフォーマットで提出できなければ再提出
- 授業で必要なものを忘れたら、厳しく注意される
- クラスまたはグループ全員が連帯責任で叱られる
んな指導が普通に行われていました。
それが原因で娘は、忘れ物を極度に恐れる強迫性障害になり、うつも発症。長期間、二次障害に悩まされました。
あの頃は、学校に対して本当に不信感しか持てませんでした。授業が簡単すぎて苦痛な子への理解どころか、ADHDやASDの知識すらない教員がほとんど。たくさん意見しても、何も変わらなかった。
でも——。
Seiranもうすぐ、一律の管理的な教育は終わりを告げるのかもしれない
そう感じられるような変化が、ここ数年で起き始めています。
今回は、かつて娘が・現在は息子が通う公立小学校での変化と、けテぶれ学習法の可能性、そして「まだ変わりきれていない現実」について書きます。
校長先生が明言した「忘れ物は叱らない」
全学年の保護者会で、校長先生が明言しました。
以前、同じ校長が娘の時代の担任(忘れ物に罰を与えていた先生)を「正しい指導」とかばっていたことを考えると、大きな変化です。
近年、ADHDタイプの子がクラスに一定の割合で在籍していることが広く認識されるようになりました。
このタイプの子どもに対して、



授業に必要なものを忘れたら、クラス皆に迷惑をかけるんだぞ!
と叱ったところで、頭が真っ白になるだけです。
忘れ物をしたくてしている子などいないし、忘れない方がいいとわかっていても、それができないのです。罰を与えても、悪影響しかありません。
ADHDに関する書籍は何年も前から出版されており、NHKでも特集が組まれてきました。
保護者アンケートで何度も訴えてきましたが、当時は「なんの対応もしてくれていない」と感じるほどでした。
それが、やっと変わってきた。
校長先生が明言したことは何より大きい。
未だにアップデートされていない教員も、従わざるを得なくなりますから。
一方で、



保護者が学校の準備のサポートをしなくなって、忘れ物が更に増えるのでは?
という現場からの懸念もあったそうです。
確かに、先生方の負担が増えることへの配慮は必要。
それでも、一人親など手が回らない家庭は学校に頼れる体制にしてほしいと思います。
「皆が同じドリルのページをやる」宿題をやめた
学年全体で、宿題の出し方を変えました。
理由のひとつは、「もうすでに理解している子にとって、同じ宿題は学習意欲の低下につながるから」。
これまでは「授業についていけない子をサポートする」ことに重点を置いていた学校教育が、ついに「すでに授業内容を理解している子」にも目を向けるようになってきました。
これは文科省の「特定分野に特異な才能のある児童生徒への支援の推進事業」が少しずつ現場に浸透してきた効果だと感じています。
家庭学習まで平均に歩調を合わせなければならなかった時代に、ようやくおさらばできそうです。
「けテぶれ学習法」とは何か
先生からの説明を聞いて「どこかで聞いたやり方だ」と思ったら、葛原祥太先生の著書『けテぶれ宿題革命!』を参考にしているとのことでした。
けテぶれは「計画」「テスト」「分析」「練習」の頭文字を取った学習法。子どもが自分で考えて「独学」できるようになることを目指しています。
具体的な「分析」活動はこんなイメージです。


- 単元の計画やテスト結果をもとに、自分に必要な学習を分析して計画を立てる
- これまでの学習方法やスケジュールは適切だったか自分で振り返る
- 既習事項の復習と新しい内容を進めること、どちらが必要か自分で判断する
目標を達成するための方法を考え、実行することを繰り返すことで、自律的な学習者を育てる——この考え方は、ギフテッドや2Eの子どもたちの「主体的に学びたい」という欲求と、とても相性が良いと感じます。
けテぶれ学習法の考案者・葛原祥太先生の授業スタイルも興味深い
葛原先生は授業においても「やらされる勉強から自らやる学びへ」を徹底されています。
先生が一単元で話す時間は、合計で約15分。残りは生徒が自分で学ぶ時間。先生が一方的に教えない授業のあり方が、詳しく著書に書かれています。
できれば、学校にいる間の一斉授業にも、こういった考え方が広がってほしい。教師不足が深刻化している今だからこそ、若い先生方の新しいアプローチが頼もしく見えます。
まだ発展途上で残る課題——書字が苦手な子の場合
ただし、息子の通う学校での実施状況には、まだ大きな課題があります。
目標が「カラーテストでいい点数を取ること」に設定されているのです。
ギフテッドや先取り学習をしている子の多くは、家庭学習をしなくても満点に近い点数が取れます。
つまり、「計画を立てる必要性も、分析する機会もない」状態になってしまう。
少し努力しないと到達できないレベルの目標でないと、けテぶれの効果は半減します。
さらに、息子のように書字が苦手な子にとっては、「計画をノートに記入する」作業そのものが最大の壁。ノートに計画を書く段階でやる気を失ってしまうのでは、本末転倒です。



目標を個々に合わせて設定できれば解決するのですが、それが学校全体でできるようになるには、まだ時間がかかりそうです。
書字が苦手な子には、紙に書かない学習スタイルを取り入れることも有効な選択肢のひとつです。
書字が苦手な子には、紙に書かない学習スタイルを取り入れることも有効な選択肢のひとつです。
たとえばオンライン教材で中心に学ぶ無学年式教材を活用することで、「ノートに計画を書く」という壁を取り除きながら、自分のペースで先取りや得意分野を深める学習ができます。
「後日談」——やっぱり変わりきっていなかった担任の現実
「皆が同じドリルのページをやる宿題を課さない」と学年で統一した、と聞いて喜んでいたのですが、実態として完全に変わったわけではありませんでした。
書字が苦手な息子の場合、漢字の練習量は減らしてくれます。でも「提出はしなくてはいけない」と言われました。
その理由が——「他の子がズルいと言うから」。
これが本当に問題だと思います。
「皆と同じでないことをズルいと言う」という横並びマインドが、今の日本の教育を停滞させている根本原因のひとつではないでしょうか。
先生が多数派に気を使い、少数派の子を皆に合わせるよう指導する。量を調整してくれているとしても、「ズルい」という感覚を子どもたちの間で育ててしまっているのは、他ならぬ学校のシステムです。
社会に出たら、他人と同じことをやる必要はありません。自分がやるべきことをやる。それが当たり前のはず。
小学校のうちから「皆と同じでない人の足を引っ張ることが正義」と学んでしまった子が社会に出ていくことを、私は心から心配しています。
息子は今、教育支援センターや家庭で、自分に合った方法で学習を続けています。
学校の課題の多くは方法もレベルも合っていないため、優先順位を下げて取り組んでいます。
【学校に行けない間の家庭学習——ギフテッド・2Eに合う教材を選ぶコツ
登校できない時期、あるいは学校の授業が退屈で仕方ない子にとって、大切なのは「その子のペースと興味に合った学び場を用意すること」です。
外に出られない日でも、体調に合わせて自分のペースで学べるオンライン学習教材は、ギフテッドや2Eの子にとって特に有効だと感じています。
以下にSeiranが実際に検討・活用してきた教材をご紹介します。
すらら|不登校でも出席扱いになる無学年学習
すららは、文科省が認める「不登校の出席扱い」に対応している数少ない通信教材のひとつです。無学年式なので、学年を超えた先取りも、苦手分野の戻り学習も自由にできます。
「授業が簡単すぎてつまらない」「学校に行けないけれど学習は止めたくない」という2Eタイプの子に、特にフィットしやすい設計です。
東進オンライン学校|受験にも強い、質の高い映像授業
スタディサプリは小学4年生から大学受験生まで、全学年・全教科の授業が月額2,000円台で受け放題です。
ギフテッド・2Eの子に特に向いているポイントは、「どの学年の授業でも自由に視聴できる」こと。中学受験対策講座もあり、先取り学習に活用している家庭も多いです。
また、学校の許可があればスタディサプリでの学習が出席扱いになるケースがある点も、登校渋りのお子さんを持つご家庭には見逃せないポイントです。
スタディサプリ|コスパ最強で先取りも復習も自由自在
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| サプスタ | 東進オンライン学校 | スタディサプリ | |
|---|---|---|---|
| 対象学年 | 小1〜中3 | 年長〜中3 | 小4〜大学受験生 |
| 料金 | 【小学生】月額7,800円 【中学生】月額 9,800円 【小学生+中学生】月額11,000円 | 【小1~2】月額 2,178円 【小3~中3】月額3,762円 | 【ベーシックコース】 月額2,178円(年払いなら月額1,815円) |
| 科目 | 【小学生】算数、国語、理科、社会 【中学生】英語、数学、国語、理科 地理、歴史、公民 | 英語、数学、国語、理科、社会 | 英語、数学、国語、理科、社会、その他基礎から応用まで9教科に対応 |
| 授業時間 | 10分 | 30~45分 | 約15分 |
| 出席扱い | ○ | 学校に要確認 | ○ |
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まとめ——学校の変化を信じながら、家庭でできることを積み重ねる
公立小学校での「けテぶれ学習法」の導入は、確かに前向きな変化の兆しです。でも現場の実態が追いつくまでには、まだ時間がかかる。
だからこそ、学校に任せきりにせず、家庭でその子に合った学習環境を整えることが大切だと感じています。
「やらされる勉強」ではなく「自分でやりたくなる学び」を、学校の内側でも外側でも育てていけるように——親としてできることを、これからも試行錯誤していきます。




