▶ 第2章:習いごと選びと家庭での工夫
学校に毎日通うのがつらい。
けれど、まったく行かないわけにもいかない。
発達特性やギフテッド傾向をもつ子どもを育てていると、「学校に合わせる」「集団に馴染む」ということが、
想像以上に大きな壁になります。
我が家の息子もその一人でした。
音や人の多さに敏感で、集団の中で過ごすとすぐに疲れてしまうタイプ。
それでも、完全な不登校ではなく、教育支援センターと学校を併用するスタイルで、
小学校を卒業することができました。
この形にたどり着くまでには、
たくさんの試行錯誤と、学校・行政との話し合いがありました。
この記事では、
- 教育支援センターとはどんな場所か
- どのように支援センターを利用したのか
- 学校との連携で大切にしたこと
- 息子が安定して通えるようになったきっかけ
を、実体験をもとにまとめています。
教育支援センターとは?利用のしくみと申請方法
まず、教育支援センター(旧・適応指導教室)がどういった場所か、簡単に整理しておきます。
教育支援センターは、不登校または登校に困難を抱える小・中学生を対象に、各市区町村の教育委員会が設置・運営している公的な支援施設です。
無料で利用でき、通所すると「学校への出席扱い」になる場合があります(学校長の判断による)。
利用の流れ(一般的な例)
- 学校の担任または教育相談担当に相談
- 学校から教育委員会へ連絡・申請
- 教育支援センターとの面談・見学
- 通所開始(週1〜複数回、本人の状態に応じて調整)
施設の内容は自治体によって異なりますが、個別学習・グループ活動・相談などに対応しているところが多く、学校の教室とは違う落ち着いた環境が用意されています。
「うちの子、支援センターを使えるのかな」と思ったら、まず担任の先生か、学校のスクールカウンセラーに相談してみるのが最初の一歩です。
教育支援センターを活用しながらの登校と、その後の変化
息子は小学4年生のときから、週1〜2日は教育支援センター(旧・適応指導教室)に通い、残りの日を学校で過ごすというスタイルで登校を続けてきました。
「毎日学校に行くことだけが正解ではない」
そう考えるようになったのは、息子の特性を理解し、心の負担を減らすことを最優先にしたかったからです。
※この決断に至るまでの経緯は、別の記事で詳しく紹介しています。

🌿信頼できる先生と出会い、安心できる環境に
5年生のとき、息子はとても相性の良い担任の先生に出会いました。
その先生は、息子のペースを尊重しながら関わってくださる方で、息子も少しずつ心を開き、学校に通うことができるようになりました。
6年生になっても同じ先生に担任をお願いできないか、思い切って学校に相談したところ、
希望を受け入れていただけることになりました。
さらに、息子が信頼を寄せる数少ない友達2人も同じクラスに。
この「安心できる環境」は、息子にとって大きな支えになりました。
Seiran6年生からセンターは週1回にしてみようか?
もし合わなければ、また週2回に戻せばいいよ。
「一度やってみて、合わなければ戻せる」という柔らかい提案が功を奏し、息子は週1回の通所を選びました。
🌱 “一時的に離れる時間”が心を守る
結果的に、最後まで週1回ペースでセンター通いを継続。
それ以外の日は、学校でクラスメイトと一緒に過ごせました。
センターでは、主に塾の宿題をしたり、自習をしたりして静かに過ごしていました。
その時間は、息子にとって「集団から一時的に離れて、心をリセットする日」。
無理に“全日登校”を目指すよりも、
自分のリズムで心を整える時間を持つことが、息子の安定につながったと感じています。
📝 自宅やセンターでの自学習をサポートしてくれたツール
センターや家での学習時間を支えるうえで、わたしが実際に役立てていたのが自分のペースで進められる通信教材です。
発達特性のある子・不登校の子向けに設計されていて、「学校に行けない日でも学びが止まらない」ようなサービスを選ぶのがポイントでした。
中でもすららは、無学年式で自分のペースで進められ、発達障害・不登校への理解が深いスタッフサポートがあるのが特徴。一部自治体では出席扱いにも対応しています。
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🌱まとめ:子どもが“安心して通える形”を見つけることがいちばん大切
息子が教育支援センターを利用しながら登校を続けられたのは、
「毎日行くこと」よりも「安心して行けること」を優先したからでした。
当初は「学校に通わせなければ」と焦る気持ちもありました。
でも、無理を重ねて心を壊してしまっては意味がありません。
支援センターで過ごす時間は、息子にとって心を整える日でした。
クラスから少し離れて、自分のペースで過ごすことで、
学校に戻るためのエネルギーを充電できたのだと思います。
学校と行政、そして支援センターの先生方が理解を示してくださったおかげで、
息子は不登校になることなく、小学校6年間を無事に終えることができました。
ギフテッドや2Eの子どもにとって、
「みんなと同じように」よりも、
「自分に合った形で関わり続けること」の方がずっと大切です。
子どもの特性を尊重しながら、少しずつ世界を広げていけるようサポートしていきたい。
それが、私がこの経験から学んだいちばんのことでした。
📚 この経験の中で読んでよかった本
ギフテッド・2Eの子育てに向き合うなかで、何冊も読んできた本の中からとくに参考になったものをご紹介しています。
同じ特性をもつ子どもと向き合うヒントが、きっと見つかるはずです。
