【第1話】 不登校で悩む親が狙われる時代。怪しい支援と本物の支援の見分け方

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支援者と娘

X(Twitter)には「不登校・引きこもり支援」を名乗るアカウントがたくさんあります。

オンラインスクールやフリースクールの運営者、カウンセラー、親身に相談に乗ってくれそうな人…一見、とても頼りになりそうです。

しかしXは、1人でいくつもアカウントを作れます。

  • 不登校の親になりすまし「この人のおかげで子どもが変わりました!」と宣伝する
  • 元不登校生になりすまし「私たちが求めているのは、こういう支援者です」と褒めそやす
  • それらのアカウント同士で引用・リプをし合い、実績がたくさんあるように“盛る”

こうして「人気で実力のある支援者」に見せかけることができてしまいます。

私も、登校しぶりが続く娘のことで悩み、この手口を使っていた支援者にお願いしてしまいました。
ここではその人を「モンタ(仮名)さん」と呼びます。

この支援者モンタについて、3話でまとめました。

この記事はそのうちの第1話になります。

目次

自称不登校支援者、モンタさんにお願いした理由

娘は中高一貫校の中3。高校へ内部進学するには、

  • 欠席・遅刻・早退の日数が一定以内
  • 成績に「1」がない
  • 生活態度に問題がない

という条件があります。

娘は「どうしても今の学校で高校に進学したい」と強く希望し、なんとか登校を再開しました。
しかし通学途中に過敏性腸症候群で動けなくなることも多く、このままでは出席日数が危うい状況でした。

「私の対応や学校への働きかけは、これでいいのかな…?」
不安になっていたとき、X上で「元不登校の子どもと親から熱烈に支持されている支援者」を見つけました。それがモンタさんです。

不登校や引きこもりの子の性格や特性を見抜き、復学へ導きます
親が見逃しているポイントを、外部の立場からアドバイスします

そんなふれこみを信じ、「後悔するよりは試してみよう」と契約してしまいました。

モンタさんとやり取りがスタート

送られてきた契約書は、A4用紙1枚だけ。

  • 5か月を目安に不登校・引きこもりを改善
  • 状況に応じて安価で継続も可能
  • 個人情報は保護する

という内容。
連絡手段はほぼ電話で、三日に一度ほど「今から電話いいですか?」とショートメールが来ていました。

私は電話が苦手だったので、Gmailにメールも送りましたが、返信は一度もなし。
電話のタイミングもバラバラで、通勤中に何度もかかってくることもありました。

娘とは、私の了承のもとでLINEでもつながってもらうことにしました。
この判断が、のちのち大きな後悔につながります。

ASD・高IQ女子への理解が薄い支援者

娘は言語IQが高く、電話で短時間話すととても快活な「普通の中学生」に見えます。

しかし実際は、過剰適応で仮面をかぶりやすく、興味や楽しさのポイントも同年代とかなり違います。

ASDであることや非同期発達の特徴を何度説明しても、モンタさんの反応はこんな感じでした。

誰でもそういう面はありますよ。娘さん、普通です。
お母さんがそんなふうに言うのは、娘さんがかわいそうですよ。

私はASDを「かわいそう」と思っていません。

それでも「たくさんの子どもを見てきた人だから」と、自分に言い聞かせていました。

一方で娘は、モンタさんのLINEに気づかずスマホをリビングに放置したまま。

こちらから渡しても、あまり返信しません。

それでもモンタさんは、

メールもスムーズに返してくれますよ。やり取りはうまくいってます
娘さん、前より確実に強くなっています

と報告してきました。

不安をあおり、解決策を示さない

私としては、

  • 娘がモンタさんを信頼してくれれば、少しは肩の荷が下りるかもしれない
  • 他のカウンセラーが気づかなかった視点を、外部から指摘してもらえるかもしれない

と期待していました。

しかし現実は、

  • 調子のいいときは「確実に強くなっています!」
  • 調子が悪くなると「このままだと高校を途中でやめると思います」

と、こちらの不安をあおる言葉ばかり。
肝心の「じゃあどうすればいいか」という具体策はほとんど出てきませんでした。

さらに問題だったのは、学校との関係に口を出してきたことです。

スクールカウンセラーと話しても、登校できるようにはなりませんよ

お母さんはカウンセリングに行かない方がいいです。
子どもは親に来てほしくないものですから

この助言を真に受けて、私が学校に足を運ぶ回数を減らしてしまい、先生方の心象を悪くしてしまった時期があります。
幸い、後から必死に説明し、誤解を解いていただけました。

また、モンタさんは娘が一度も口にしていないことを「娘さんがこう言っていました」と話すこともありました。
担任の先生について、

先生のこと、好きじゃないみたいですよ

と言われましたが、娘に確認すると

そんなこと言うわけない

と驚いていたほどです。

実際には、今も当時の担任の先生をとても信頼しています。

支援者に少しもなつかない娘

モンタさんは、「子どもの心をつかむのが得意」と自信満々でしたが、
娘の口からモンタさんの話が出ることは、ほとんどありませんでした。

医師から

「中3になってから学校に行けるようになったのは、どうして?」

と聞かれても、娘の答えは

高校へ進学したいから

モンタさんの名前は出てきません。

それでもモンタさんは、

娘さん、よく返信もくれますし、私のことを信頼してくれていますよ

と、自分の“実績”として報告してきました。

夏休み終盤には、娘のうつ症状が再燃。

スマホをほとんど触らず、明らかにモンタさんを避けているような様子も見られました。

文化祭で元気を取り戻す娘と、ズレた見立て

新学期が始まるとしばらく遅刻や欠席が続きましたが、文化祭の準備が始まると娘は毎日登校するようになりました。

イベントが大好きで、好きなことには驚くほどエネルギーを使えるタイプだからです。

私がその話をすると、モンタさんは

文化祭が長く続けば、また行けなくなりますよ

と否定的な見立てをしてきました。

しかし実際には、高校に進学した今も「楽しみな目的」があるときにはしっかり登校できています。

のちにカウンセラーとも「娘の場合はそれが正解だった」という結論で一致しました。

そしてのちにこの善人ぶったモンタさん(仮名)の本性が他の方の洞察によってクリアになりました。

モンタさんの最終目的もだいたい分かりました。

その記事がこちら、もっとも重要です。

契約を終了するはずが、延長してしまった理由

2学期のイベントが続く中で、出席日数の条件もどうにかクリアできそうになってきました。

ちょうど契約から6か月が経つ頃、モンタさんから

今月で契約を終わりにしますか?

と聞かれ、私は「はい」と即答しました。

アドバイスは的外れ、不安だけが増える毎日で、正直疲れ切っていたからです。

ところが、

と言われると、「娘をがっかりさせたらまた学校に行けなくなるのでは…」という不安がぶり返してしまいました。

娘に確認すると、

娘さんには、こちらの子どもたちとのやり取りがとても楽しいようなんです。
契約終了を伝えたら、かなりショックを受けていました

誰かと約束していないと、登校できるか不安
モンタさんのところの子と、やりたいことがある

と言うので、私はもう1か月だけ延長することに。

「そろそろ親離れの練習かな」と思っていたこともあり、判断が鈍っていました。

母を悪者にし、子どもを自分たちの仲間に引き込む

契約延長の頃から、モンタさんの本音が見え始めました。

  • モンタさんとやり取りしている“他の子ども”から、娘宛てに
    「あと半年は続けようよ」「一緒に活動しよう」と書かれた手紙が届く
  • LINEでは「モンタさんと出会って変われた」「あなたも一緒に頑張ろう」と勧誘
  • 朗読が得意な娘に「モンタさんと一歩一歩進んでいきます!」というセリフ入りの詩を読ませ、録音させようとする

表向きは子ども同士のつながりですが、実際にはモンタさん経由でしかやり取りできません。

つまり、契約を続けてもらうための“囲い込み”です。

さらにLINEの履歴を確認すると、私には連絡を返さない一方で、娘にはこんなメッセージを送っていました。

今日お母さんに叱られたんだってな。気にするな。私たちと頑張ろう
お母さんにグダグダ言われても、あまり気にするなよ

私が報告した「叱ったエピソード」を、娘をなぐさめる材料に使い、私への不信感を育てるような言い方を繰り返していたのです。

親子の信頼関係を壊し、支援者に依存させる。

それがモンタさんのやり方でした。

契約終了と、その後に起きたこと

こうしたやり取りを続けているうちに、

  • 娘の勉強への意欲は低下
  • 成績も下がり、英検の勉強も手につかない
  • 趣味や新しい習い事への意欲まで削がれている

という状態になってしまいました。

「このままでは逆効果だ」と判断し、

Seiran

延長していただいていましたが、もう大丈夫です。大変お世話になりました

とショートメールで契約終了を伝えました。

私への返信は「分かりました」の一文だけ。
ところが娘にはすぐに、

何かあったのかな?こちらの子どもたちは残念がっています。
学校から帰ったら電話ください。

と、罪悪感を刺激するようなLINEが届きました。

さらに驚いたのは、そのわずか1時間後。
Xの私のアカウントが、元不登校生を名乗る複数アカウントから

裏切り者

そんな親だと子どもがかわいそう

などと執拗に批判されるようになったのです。

契約を打ち切ったタイミングと完全に一致していました。

詳細は、こちらの記事にまとめています。

娘に合う支援内容でなかったこと以上に、支援者自身が匿名アカウントで嫌がらせをしていた可能性の方が、はるかに重大な問題です。

※モンタさんは仮名です。もし実在の支援者に同名の方がいても別人です。

フテッド・2Eタイプの子に合う支援者は簡単には見つからない

ギフテッド・2Eタイプの子どもに必要なのは、

  • 同じ分野の興味を共有し、知識を高め合える相手
  • 知的好奇心を満たしつつ、特性を理解した上で「やること」を取捨選択してくれるメンター
  • 「不登校」という状態だけを見るのではなく、その子の強みも含めて理解してくれる大人

です。

「たくさんの子どもを見てきた」という人ほど、マジョリティのやり方で少数派の子を矯正しようとしがちです。

モンタさんの

子どもの頃IQが高くても、大人になれば普通になりますよ

という発言も、その一例でした。
ギフテッド研究者に直接確認しましたが、そのようなデータはありません。

無知な支援者が間違った方向へ連れて行くくらいなら、「何もしない方がまだマシ」だと痛感しました。

第2話に続きます。

学校に行けない間のオンライン動画学習

登校できない日に別の公的なサービスを活用できるのが一番ですが、遠かったり外に出たがらなかったりとなかなか親が希望する通りならないことが多いです。

そんな時は、その子の気分や体調に合わせてまなべるオンライン動画学習が便利です。

学年によらず先に進めることができるので、ギフテッドや2Eの子にもピッタリですね。

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サプスタ東進オンライン学校スタディサプリ
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【中学部】中学1年生~3年生
小学4年生~高校3年生
大学受験生
料金【小学生】月額7,800円
【中学生】月額 9,800円
【小学生+中学生】月額11,000円
【小1~2】月額 2,178円
【小3~中3】月額3,762円
【ベーシックコース】 月額2,178円(年払いなら月額1,815円)
科目【小学生】算数、国語、理科、社会
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