【ギフテッド、高IQ、ASD女子】の中学受験後、私立中学校での様子。高校から道は開ける。

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中学生の登校風景 学校教育・不登校等

ギフテッド ASD 高IQ女子の中学時代は進学先がたとえ私立でも義務教育は試練の時期でした。

以前、娘が二次障害でウツ状態になり小学校への登校が困難になった経緯を記事にしました。

中学受験を経て私立の中高一貫校に進学をした娘は高校2年生になり、毎日元気に登校。

部活、研究、授業と全力で取り組んでいます。

娘のように小学校に合わなかったお子さんに中学受験はよい選択肢と思っています。

しかし入学してから順調に中学校へ通えていたわけではありません。

でも高校へ進学するためには必要な期間でした。

高校生になった今は一点の曇りもなく、娘を今の私立中高一貫校に入学できて良かったと思っています。

高IQのASD傾向娘の中学校に入ってから高校進学までの娘の様子と、娘が後から語ってくれたこの期間にやっておいて良かったことまとめた記事です。

中学入試期間に新型コロナの流行が始まる

中学入試無事終了

塾が大好きだった娘ですが、中学は「行かなければならない場所」としか思えませんでした。

小学5年生でうつ状態になってからはイベントがある時しか登校していなかったため、
中学校に対する憧れはありませんでした。

模試では娘の希望する中学の合格確率は80%以上と出ていましたが、学習意欲を高めるため、更に上の学校を第一希望にしていました。

家では最後まで気合がはいることがないまま、入試を迎えました。

新型コロナが流行り始めた中、1月2月の入試期間にはまだ外出制限がなかったため、受験は予定通り行われました。

第一希望の高偏差値の中学校は不合格でしたが、娘の本命中学校には午後入試で早々に合格しました。

隣県の中学校からも特待生として早期に合格通知を受け取っていたので、心配する期間は短かったです。

現在はウェブで前日までに願書を出せばよいため、第三希望の中学校への無駄な受験料を払うことはありませんでした。

制服の採寸の為、合格後初めて登校する

2月末に制服や体操着の採寸の為、中学校へ行きました。

娘はまだうつ状態が続いており、ウキウキしている他の親子を横目に、私たちは黙々と教室を回り採寸を受けました。

他の親子が話しかけてくれても娘はほとんど興味を示さず、早くも友達作りに励む他の子どもたちが眩しく見えました。

新型コロナ大流行で政府から外出自粛要請

あっという間に新型コロナの感染者と死者が増え、3月初旬には政府の要請で小学校、中学校、高等学校が休校になりました。

子ども達は生真面目なので、「外に一歩でもでたら感染する」と思っていました。

親の私たちもまじめに自粛して、買い物以外は家にこもる毎日。

こんな生活で、以前の元気な娘に戻れるわけがありません。

悪化させないことに注力して過ごしていました。

いよいよ私立中学校入学

オンライン入学式

小学校の卒業式はどうにか対面で行えたものの外出自粛要請が出たまま入学式を迎える事に。

娘が入学する中学校でも例外ではなく、「入学式はオンラインで行います」との連絡がありました。

家で制服を着て、オンラインで校長や先生たちの話を聞きます。

新入生の名前が一人一人読み上げられ、自分の名前が呼ばれた時に返事をする形式でした。

すずらん
すずらん

桜の木をバックにした娘の晴れ姿が見たかったです。

そして6月までオンライン授業。

すずらん
すずらん

私立なので決断や段取りが早かったです。

売り切れ続出のiPadをやっと手配。

授業ごとにZoomに接続したり、課題をオンラインで提出するなど、

デジタル機器に疎い娘のサポートは大変でした。

自粛期間終了、6月終わりから登校

娘のウツ症状は良くなることも悪くなることもないままだったので、通い続けられるのか不安でいっぱい。

すずらん
すずらん

頑張って友達を作るんだよ。

と私が言っていたので、最初に仲良くなったクラスメイトのいるグループに入ろうと頑張って合わせていました。

一対一だと話せるのに、複数一般に話すグループでの会話はついて行けないし面白くない。

娘

お母さん、友達といないとダメ?

そう言われてハッとしました。

友達って頑張って作るものではない。
相性が良ければ、自然に友達になれるものです。

自分自身もそうでした。

なのに娘には友達をつくれって言ってしまっていたのです。

身の回りのことをなんでも自分でできる子ならば、友達を頑張って作る必要はないと思います。

でも娘は時間や物の管理ができない上、先生が言うことを漏らさず聞いて実行することが非常に難しいのです。

すずらん
すずらん

聞き洩らしがあった時でも、友達がいたら聞くことができる✨

そう思っていました。

娘は興味のないタレントの話題で盛り上がるクラスメイトとは馴染めず、グループから疎まれる様子も見えたので、

すずらん
すずらん

もちろん無理に友達と一緒にいる必要はないよ。

と伝えました。

それでも、クラスには娘と仲良くしてくれる子がいるのではないかと期待していましたが、その期待は裏切られ、娘はほとんど一人で過ごすことになりました。

1年生の間は欠席も多かったですが、なんとか通学を続け、成績にも問題はありませんでした。

中学2年生に進学

クラス替えがあっても、親しい友達はできませんでした。

6月にまたうつ症状が出てしまい、テスト期間出席したのみでした。

家での過ごし方は、ゲームであつ森を2~3時間。

その他の時間はずっとタブレットでネットサーフィン。

すずらん
すずらん

ネットサーフィンしすぎかも。

時間を制限した方がいいのかな?

と考え時折制限し、どんなサイトを見ているのかも分かるようにしていました。

有害なものは見ていなかったのですが、うつ症状が酷くなる一方なので何か手はないものかと考えていました。

コロナ禍で外出も制限され、習い事に行ってもすぐに帰ってきてしまうことが続いていました。

入学当初から繋がっていたスクールカウンセラーは、娘が登校できなくてもZoomや電話でサポートしてくれました。

5年生で2次障害になってから月に1度通院もしていました。

どちらの先生にも

娘

3年生になったら毎日登校します

と繰り返し話していました。

その理由は、3年生で次の特定のルールを満たせていなければ高校へ進学できないからです。

高校進学の三つの条件
  • 欠席、遅刻、早退の合計が既定の日数を超えないこと
  • 成績に1が一つもないこと
  • 生活態度に問題がないこと

中学3年生に進学

あれだけ朝起きられなかった娘が、すんなり起きられるようになり登校し始めました。

しかしまたいつか、登校できなくなるかもしれないという心配は消えませんでした💦

心配するあまりに、X上で営業活動をしている支援者にお願いして怖い目にあいました。

その話は3記事と長くなりますので、まずはこちらの記事から読んでみて下さい。

一学期は一週間に1度お休みするペースで通いました。

夏休み終わりに、またウツ症状を本人が訴えるようになり心配はしましたが

文化祭の準備が始まると毎日登校できるようになりました。

こうなると親としてより多くを望むようになりました。

すずらん
すずらん

ひょっとしてあきらめていた研究クラスに行けるかも?

娘は高校で進路に応じたクラス分けがあり、研究クラスへの高い基準をクリアしました。

研究クラスに入る基準
  • 英検の3級以上を取得
  • 通知表の苦手科目も3以上にする
  • 欠席日数は15日以内

なんと!この条件もクリアしてしまいました。

そもそもこの研究がしたくて、この学校を娘は選んだのです。

高校進学をあきらめかけた時もあったのに、なんと研究クラスに入ることができました。

クラブ活動も文化祭などのイベントも二年間縮小または中止を余儀なくされました。

イベントになると別人のように行動的になる娘なので、コロナ禍でなかったら中学校生活はかなり違っていたと思います。

ネットサーフィンばかりの期間も無意味ではなかった

高校生で開花し始めた娘ですが、

不登校期間も実りがあったと本人は言います。

小学生の時までデジタル機器はスマホすらも触らせていませんでした。

もともとテレビはあまり見ない家庭。

高学年になってからは、友達付き合いもほとんどない。

娘

ネットサーフィンで世の中の真実を知った。

あの時期がなかったら、何も分からないままだったよ。

確かに世界の様々な事象を調べていました。

そうです、不登校時期にやっておいて良かったことは

ネットサーフィンで調べものをする

そしてもう一つ忘れてはならないのは、

読書

です。

高校でその知識が活かされていると娘は言います。

この期間の高IQらしいエピソードは、テストとイベントにしか参加しなかった中2の時でも、外部試験の成績が良かったことです。

特に国語の順位は学年で1番でした。

いくら高IQだからと言って、どんな科目でも基準以上という訳ではありませんが、平均的な子どもが毎日登校していても難しいことをさらっとやってのけることがあります。

高校からが自己実現のための大きなチャンス到来

高校進学

私立は公立よりも高度な教育を受けられますが、義務教育の中学生は苦手だったり興味がなかったりする学習にも取り組まなければなりません。

先生から口うるさく干渉されるのは、中学がピークだと感じます。

もちろん干渉するのはこの時期に必要な基本をきちんと身に付けるためです。

でもそれが娘のようなタイプには重荷になっていました。

しかし高校からは、先生からの干渉や同級生からの同調圧力から解放されて道が開けてきました。

具体的な例をあげます。

多くの苦手なことから解放される

高校になると学びの選択肢が広がります。

これまで苦手としていた科目や活動を避け、得意分野や興味のある分野により深く没頭する時間が増えるため、自信を持って学習に取り組むことができます。

個性をより尊重してくれる環境

高校では個々の個性や才能がより尊重される傾向にあります。

感性が人と少し違っていることが多いASD傾向の女子が自分自身を表現しやすい環境が整っているため、自分の強みを活かしたプロジェクトや研究に参加することが可能です。

娘の場合は部活と研究室で存分に発揮させてもらっています。

もう「変な子」と言うレッテルを貼られることはなく、「娘ちゃんらしい✨」といい方向で応援してもらえるようになりました。

社会的スキルの向上

同じ興味を持つ仲間との学習や研究活動、クラブ活動を通じて、自然にコミュニケーションスキルが養われています。

友人との関係を深める中で自分の感情を適切に表現する場が増えて、他者との交流を楽しむことができるようになってきました。

家族のような温かい支援が受けられる

私立の場合は、先生の異動が少ないためにお互いに深い関係を築くことができます。

娘の場合は養護の先生やスクールカウンセラー、中学生の時の担任家族のように娘の様子の変化に気づいて困っていればフォローしてくれます。

将来への道筋

高校生活は将来のキャリアや進路を考える貴重な時期。

娘の得意分野や興味をよく理解して下さる教職員が多いので、大学への進学アドバイスも的確にして頂いています。