私立中学は
とたくさんのメリットがあります。
2Eやギフティッドの知的好奇心を満たしてくれる環境があります。
娘は私立中学校へ入学しました。
入ってみて初めて気づいたデメリットもあります。
娘がぶち当たった壁のこと。
そこを差し引いても受験をさせて良かったと思う理由について書いています。
デメリットと娘がぶち当たった壁
ラッシュに巻き込まれる
電車通学で上り方面に学校がある場合、通勤ラッシュは避けて通れません。
- 具合が悪くなる
- 荷物がドアに挟まれる
- 痴漢に合う
3以外は、今でもしばしばあります。
毎日の事なので、本当に悩ましい問題。
- 徒歩で通える
- 電車で下る場所にある
など、都合のいい私立中学校があるといいですが、現実は難しいですね💦
学校の規則を守れなければ退学になる。あるいは高校へ進学できない。
中高一貫校でも、学校が設けた基準を満たせなければ高校へ進級できません。
学校によっては出席、遅刻、早退日数の規定がとても厳しい場合があります。
娘の学校は入学した後で、高校進学に関しての新たな基準が設けられました。
中2から、起立性調節障害、心因性発熱、過敏性腸症候群とストレスが原因と思われる身体の不調が頻発。
登校前、登校途中で具合が悪くなることが多くなりました。
発達特性を持つ子あるあるのようです。
過剰適応で集団行動はストレスがたまるのです。
娘の場合は、このことが大変な壁になっています。
中3の今は、なんとかがんばって登校できるようになってきました。
登校したいのに、学校になかなかたどり着けない。
悔しさを何度も味わいながらも、高校に進学したいという思いで。
テストの成績がどんなに良かったとしても、欠席や遅刻、早退が多いと高校へ進学できない学校もあります。
また課題が多くて提出できないと極端に成績が悪くなることも。
お子さんの特性を見極めて、高校への進学基準を満たせそうな学校を選ぶとよいでしょう。
実際娘が通って気が付いた私立中学校の良い点
これは娘の学校の話で、すべての私立中学校に当てはまるわけではありません。
1つの学校の例と思って参考程度にお読みください。
先生が怒鳴らない。ネチネチ長時間説教をしない。
小学校時代は、怒鳴る。授業をつぶしてお説教を長々とする先生が多かったため、娘の口からこの発言が出たものと思います。
教育者として常識でも、公立の先生は心の余裕が持てないほど多忙すぎて、このような対応をしてしまいがちです。
私立の先生には、平日に「研修日」と言って授業を受け持たない曜日があります。
期末試験の後は、丸付けの為に授業を行わない日が3-5日程度設けられています。
教員が心の平静を保てるように、学校側が配慮しているのでしょう。
担当教科にマニアックなほどの知識を持ち、熱意が伝わる授業ができる先生ばかり
先生自身が教える教科に情熱を持つほど好きであるかと言うのは、授業の質に大きく関係します。
コロナ禍でオンライン授業を娘と一緒に聞く機会がありました。
公立中学出身の私は
私が学生の時にこんな授業をしてくれる先生がいたら、勉強がもっと好きになっていただろうな。
と羨ましく思う授業ばかり。
小学校では「途中式書かなくても、頭の中で答えがでるよ?」「こんな漢字、練習しなくてももう書けるよ!」と授業や宿題が合わないと嘆いていた娘。
中学に進学してからは、言わなくなりました。
タブレットや電子黒板などIT機器の活用のしかたがうまい
コロナ禍で電子化が進んだこともあり授業は
先生がアプリを使って課題を配信 ⇒ 生徒がタブレットに書き込み送信
で完了します。
紙の課題は紛失、提出を忘れる可能性があり、ADHDっ子にはとてもハードルが高い。
その点課題がタブレットから送信できるのは、とてもありがたいです。
公立の学校はオンライン授業だというのに、先生が黒板に書いているのをパソコン越しに子どもたちがノートに書き写していたりします。
無駄な作業、手続きが少ない
保護者が作成する書類や手続き
- 出欠席の連絡
- お手紙の配布
- 書類の提出
電子化されています。
保護者もクシャクシャのお手紙を回収したり、こともが提出するのを忘れる心配がなく安心ですよね。
そうとうに抜けている私も提出忘れがなくなりました!
まだまだメリットあります。
思い出したら追記していきます。
知的好奇心が旺盛な2Eやギフテット。
授業が簡単すぎるようでは、学校に通う意義を見出せません。
また学習機材を大勢で回し合って共有することが、苦手な子が多いのではないでしょうか?
コミュニケーション苦手さんは、使えないうちに授業が終了なんてことも。
私立中学校は学習環境が整っているので、合う学校に入学することができたら、お子さんはもちろん親も安心して過ごせます。
ミスマッチが起こらないように学校の教育理念を理解する
民間企業の就活と同じで、学校の校訓や建学の精神、歴史、教育方針、校風、特色ある取り組みなどを、きちんと理解して受験する必要があります。
教員も学校の教育理念に賛同できる人が採用されているはずですから、生徒がここから外れてしまうと残念ながら退学の方向へ持っていかれます。
塾の先生は偏差値の高い学校を受験させたがりますが、発達特性を持つ子は特に、偏差値で学校を選ぶのはやめた方がいいです。
教育理念や校則が守れるかをよく考えたうえで、受験するといいですね。
「偏差値が高い学校に入ってどうにか勉強について行けたら、偏差値の高い大学に入れる」と思いがちですが、6年間通い続けることができるかどうかが一番大切。
例え6年間通い続けたとしても、同じ学校に通ったのに卒業するときには個人間の学力の差が開いてしまうものです。
ならば、少しでも学びが多く充実した時間を過ごせる学校を選びたいですよね。
中学受験案内は、毎年買い替えています。
家から通える範囲にどんな中学校があるか、地図がついているので一目瞭然です。
各学校の制服の写真も載っています。
最近は女子校、または男子校が共学になるタイミングで、海外大学と提携するなど特色を出すことで、偏差値がグンとあがる学校もあります。
この案内はあくまでも参考で、気になる学校を見つけたらホームページから、説明会などのイベントに申込んで実際に見に行くことをお勧めします。
まずは、お母さんだけでいいと思います。
子どもに合う学校かを実際の目で、空気で、感じてとって下さい。
親の感は侮れません。
情報集めは重要、それでもうまくいかないこともある
6年間を通いきることができる学校を選ぶことが何よりも重要です。
そのためには情報をたくさん集める必要があります。
それでも
かなり下調べしたのに、入学してみたら合わなかった
もしかしたら、そんなこともあるかもしれません。
途中で校長先生が交代すると、学校の方針ががらりと変わることもあります。
少しだけ、想定しておいてください。
2E、ギフテッド。
この子達を育てるのは、決して楽ではありませんから。
神奈川県で私立中高一貫校の不登校生を救う取り組みが
神奈川県の私学修学支援センターのような、
「私立の中学生が不登校になっても高校卒業まで面倒を見る」
と言う取り組みをしている施設も生まれています。
朝日新聞の記事を発見したので、よろしければお読みください。
私立中に進学したが登校できない……神奈川県私立中学高校協会が作った不登校対応センターの狙いは
こんな取り組みが全国、他の都道府県にも広がっていくと安心できますね。
中学受験や教育に関する本をたくさん出版されているおおたとしまささんの書籍にも特集されています。
東京都はまだまだです💦
そう簡単に引っ越せないので、リスクを覚悟しないといけませんね。
実際に通わせてみてわかった、私立中学校のメリットとデメリット、
学校の選び方について書きました。
この記事を読むことで、中学受験をさせるか判断することや、どんな基準で学校を選べばいいか
少しでも参考になれば、嬉しいです。
因みに今は、高校へ進学しています。
結果、我が家は娘の私立中学校選びは大成功でした!
これからその情報も追加していきますが、こちらの記事にちょこっと最新情報を書いています。
スクールカウンセラー、担任の先生、公立小の時とは違います。
プロフェッショナルとはこういうことか!
と感心しています。