ギフテッド・2Eの子を守る学び方:支援センター×学校の活用術

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学習支援センターx小学校

小学生の息子は、週2日は教育支援センター(旧・適応指導教室)に通い、残りの3日は学校の教室で授業を受けています。

通い始めた頃は、「毎日学校に来ない子」というだけで、担任の先生や一部のクラスメイトから距離を置かれているように感じたこともありました。

でも、校長先生が間に入って理解を示してくれたおかげで、次第に先生や周りの子どもたちも受け入れてくれるようになりました。

今では、息子が登校を嫌がることはほとんどなく、学校に仲のいい友達もできています。

実は、上の娘が小5のとき、環境の不一致から二次障害になり、立ち直るまで親子でとても苦しい時間を過ごしました。

その経験から、息子には無理なく安心して学べる「週2日センター+週3日学校」というスタイルを選びました。

このおかげで、息子は集団生活のルールや友達との関わり方を“適度な距離感”で学ぶことができています。

この記事では、

  • 息子がこれまで集団になじめなかった経緯
  • 教育支援センターをおすすめしたい理由

について、同じように悩むママたちへお伝えします。

目次

上の子の苦い経験を、下の子の未来に活かす

高校生の娘が小学校5年生の時、二次障害(重度のうつ症状)になりました。

心療内科を受診し、不注意優勢型のADHDと診断されました。

それまで学校の成績に大きな問題はなく、友達ともコミュニケーションが取れていたため、「少し不注意なところがある」以外は、発達障害と結びつけて考える人はいませんでした。

しかし、一度二次障害で重いうつ症状が出ると、そこから立ち直り、学校に毎日通えるようになるまでには、長い静養と家族の支えが必要です。

だから、

Seiran

息子は絶対に二次障害にしたくない!

そう、私は強く決意していました。

5歳下の息子には、娘よりも自閉症スペクトラム的な特性がはっきりと見られました。
入学以来、小学校にはさまざまな働きかけを続けてきました。

教育支援センターへ通う許可をいただいたのも、その一環です。

その結果、娘が重いうつ症状を患った当時と同じ小学5年生の今も、息子は“厳しさと楽しさ”をバランスよく体験できる生活を送ることができています。

息子の入学までの成育歴

息子の幼少期

赤ちゃんの頃から、何かに怒っているような激しい泣き方をしていた息子。
2歳を過ぎると、少しずつ言葉で気持ちを伝えられるようになりました。

ただ、次のような場面では必ずといっていいほど癇癪(かんしゃく)を起こしました。

  • やりたいことを遮られた時
  • 自分で決めた手順が変わってしまった時
  • 嫌いな音が聞こえた時

エレベーターが大好きで、建物の中で見つけると乗らずにはいられません。
「お年寄りや障害のある人が優先して使うもの」と言い聞かせようとしても、泣き方があまりに激しく、結局は乗せるしかありませんでした。

希望に添えない時は、泣き叫ぶ息子をベビーカーに乗せ、ベルトで固定してそのまま家に帰ることもしばしば。

Seiran

人さらいと間違われないかといつもヒヤヒヤしていました

幼稚園時代

幼稚園での息子の様子

幼稚園では、友達と積極的に遊ぶよりも、一人で何かに夢中になっていることがほとんどでした。

男の子たちの輪に入ろうとしないため、いじめとまではいかなくても、からかわれることはよくありました。

幸い、通っていた幼稚園は「子どもの個性を大切にする」方針だったため、先生方は息子を自然に受け入れてくれました。

自分のペースが守られる環境では、とても穏やかに過ごせます。
他害行動がなかったので、幼稚園で大きな問題とされることはありませんでした。

いよいよ小学校入学

息子が入学する半年前、根性論バリバリの担任との関わりがきっかけで、娘のうつ症状はさらに悪化しました。

娘はその後、登校できずにずっと家で過ごす日々。

そんな状況だったので、息子の小学校入学を心から喜ぶ気持ちにはなれませんでした。

Seiran

ある程度周りに合わせることができる娘ですらうつ症状が出たのだから、息子はもっと早い登校できなくなるかもしれない

入学前からそんな不安が頭をよぎっていました。

お世話になった幼稚園とのお別れが近づくにつれて、私の胸は不安で押しつぶされそうになっていました。

一方で、息子本人は、家で過ごす姉のことを特に気にする様子もなく、新しいランドセルと黄色い帽子をかぶって「勉強頑張る!」と元気に登校を始めました。

幸い、ずっと学年主任の先生が担任だったため、娘のときのように厳しすぎる先生に当たらずに済みました。

それでも、1年生の頃は手を上げてハキハキと答えていた息子が、学年が上がるにつれて、座って聞くだけの授業では上の空になることが増えていきました。
そして、コロナ禍による長期休校を経て、登校をしぶるようになっていったのです。

学校長に教育支援センターへ入室を許可してもらう

息子は小学3年生のとき、WISC検査を受けました。

登校しぶりが始まった際、WISCを受けた自治体の教育支援センターに相談。
そこでカウンセラーから「教育支援センターを活用してみては?」と勧められました。

ただし、通うためには校長先生の許可が必要です。

その校長先生は、娘が在校していた頃から変わらずいらっしゃる方。
娘の時代にも「学校の授業が合わない子への対応」について、私は繰り返し要望を出していました。

また、息子についても、スクールカウンセラーを通じてWISCの結果をすでにお伝えしていたため、校長先生の耳には入っていたはずです。

そのため話はスムーズに進み、すぐに教育支援センターへの入室許可をいただくことができました。

教育支援センターでの様子

ここでは、息子が通っている教育支援センターでの様子をご紹介します。
午前中に3時間だけ過ごすスタイルで、残念ながら給食はありません。

教育支援センター

それでも息子にとっては、「家よりも、学校よりも勉強に集中できる場所」だそうです。
本当は午後も過ごしたいくらいお気に入りですが、小学生は午前中のみ。
中学生になると、お弁当を持参すれば午後も利用できるそうです。

年間を通して、遠足や課外活動も数回あります。
外部のコーチを招いた水上スポーツ教室では、息子も初めてのことにチャレンジできました✨

さらにありがたいのは、スタディサプリのアカウントをもらえること
家からも視聴できるので、活用の幅が広がります。
息子は特に中学1年生向けの英語授業をよく視聴していました。

ギフテッドや2Eには「自分のペースで学べる時間」が不可欠

平均よりIQが高いギフテッドや2Eの子どもたちは、知的な刺激のない生活では、生きる希望を持ち続けることが難しくなります。

そのため、環境づくりのポイントはシンプルです。

  • 集団に合わせる時間は少なめに
  • 好きなことに熱中する時間は多めに
  • 気の合う人と出会い、交流できる機会をつくる

そして、大人になるまでに次のことを身につけられるようにサポートします。

  • 生活にメリハリをつける
  • 夜更かしをしない
  • 挨拶できる
  • ゆるく時間の管理ができる
  • ゆるく物の管理ができる

ここで大事なのは「ゆるく」という部分。
厳しすぎるとやる気をなくし、二次障害につながる危険があります。
かといって、好きなことだけをさせていると、自分を客観視できないまま育ち、周囲と全く協調できない大人になるリスクもあります。

よほど誰もが認める天才でもない限り、どんな仕事にも一定の協調性は必要です。
この「厳しすぎず甘すぎない」さじ加減が、本当に難しいところです。

息子の場合は、プログラミングやマインクラフトで建築するのが大好き。
家で自由に過ごせる時間が増えた分は、自分のパソコンに向かって没頭しています。

使っているパソコンの記事です。

小学生の間はこのスタイルは続けていく予定

毎日登校ができていても席に座っていられない子、友達に手が出てしまう子、先生の言うことに従えない子がいます。

他害のない息子が週3日しか登校していなくても、今では問題視されなくなりました。

  • 毎日登校する。
  • 6時間目まで過ごす。
  • 出された宿題をきちんとやる。

などまだ残っている学校の慣習がなくなれば、もっと自由に楽しく学んでいけるはずです。

息子の学校との付き合い方はたくさんある中の一例ですが、読んで頂いた方の肩の荷が少しでも軽くなればと願い記事にしました。

参考になれば嬉しいです。

学校に行けない間のオンライン動画学習

登校できない日に別の公的なサービスを活用できるのが一番ですが、遠かったり外に出たがらなかったりとなかなか親が希望する通りならないことが多いです。

そんな時は、その子の気分や体調に合わせてまなべるオンライン動画学習が便利です。

学年によらず先に進めることができるので、ギフテッドや2Eの子にもピッタリですね。

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先生の質が高く、

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