コミュニケーションが苦手な発達特性がある子に1番に身に付けさせたい、自分を守る方法

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身に付けさせたい身の守り方 高IQ・2E教育

発達特性のある子は、

苦手な事に取り組ませるよりも、得意を生かして自己肯定感を上げることが大事!と。
よく言われます。

しかし、いじめが原因で命を落としてしまう子どものニュースを見ると、
まず第一に、自分を守る方法を学ばせる必要性を強く感じます。

被害者の中にかなりの割合で、発達特性がある子がいるのではないか?と思われるからです。

グレーゾーンの女子は特に、自分を守る方法を知らないままでは、性被害に会う可能性があります。

男子でもおとなしい子は、人知れずトラブルを抱え込みやすいです。

  • 無防備な彼女、彼らを守るために親は何をしたらいいか?
  • 危険を回避するために、どうしたらいいのか?

調べたり考えたことをまとめてみました。

ぜひ一緒に最善の方法を考えていただけたらと思います。

いじめられやすい子の特徴

いじめられやすい子は、個性的で周りから浮いてしまうだけでなく

  • 他人の悪意に気づかない
  • 言われるまま行動する
  • されるがままになる
  • 聞かれたことはすべて答えなければならないと思っている

そんな傾向があるようです。

なんでも言うことを聞いていると、最初はからかわれる程度であっても

相手の要求が徐々にエスカレートしていきます。

小学校高学年以上になると、

  • 言いづらいことを代わりに言わされる
  • おごらされる
  • お店から物を取ってくるように言われる

こんな可能性が出てきます。

また、女子ならば

性的な事を強要される危険性も考えらる。

この本の著者のLobin Hさん(日本の方です)

この本の著書のウェンディ ローソンさん

他、ASDの女性の自叙伝を読むと、性被害を受けた経験がある方が多いです。

他人との距離感がつかめないことから、

  • 異性に必要以上に近づきすぎてしまう
  • 異性からどう見られているか分からない
  • こばみ方を知らない

などが原因と思われます。

いじめられやすさは就学前から

娘の例です。

就学前はASDの診断はなく、私も気づいていませんでした。

ところがいじめる側といじめられる側の決定的な違いを、目の当たりにする出来事がありました。

近所に住み園バスの座席が隣のAちゃん。

Aちゃんは今思えば、サイコパス傾向がありました。

幼稚園のバスの中や帰ってから、毎日娘はAちゃんと遊んでいました。

そのうちにそれまでは私にべったりだった娘が、ささいなことで

娘

ママは意地悪!私はAちゃんと家出する!

などと何かにつけて言うようになりました。

すずらん
すずらん

お母さんが意地悪?どうしてそんな事を言うの?

娘

Aちゃんをママは家に呼ばない。だから「意地悪な人」とAちゃんが言ってた。

と言いました。

また、Aちゃんと同じく家が近所で同じ幼稚園の女の子、Eちゃんを娘が悪く言うようになりました。

娘

Eちゃんは、Aちゃんと私を嫌いなんだよ。

理由と聞くと

「Eちゃんは他の子とは手をつなぐけど、Aちゃんと私とはつながない」ってAちゃんが言ってた。

娘はAちゃんの言うことを全て鵜呑みにしていました。

その後今度Aちゃんは、Eちゃんをそそのかして娘を仲間外れにしようとしました。

幸いEちゃんは、Aちゃんの影響を受けずに娘と仲良くしてくれました。

ずっとそんな調子なのに、娘はAちゃんが自分に意地悪していることに全く気付きません。

他の子がAちゃんを非難すると、逆にかばいます。

Aちゃんは誰もいないところに娘を連れて行き、娘によく耳打ちをしてました。

後から娘に聞いた話では、私やEちゃんの悪口だったとのこと。

Aちゃんから「親や先生に言うのはズルだよ!」と言われていたので何を言われても黙っていたそうです。

私がAちゃんの本性を知ったのは、ずっと後のことでした。

Aちゃんは、大人の前ではすごくいい子。

大人に悪事がばれた時は、注意される前に「まずい」と気づいて謝ります。

結局Aちゃんの言うことを聞かないEちゃんはいじめられず、娘がいつも仲間外れに。

その時はまだ発達特性に結び付けて考えていませんでしたが、今なら納得です。

すずらん
すずらん

Aちゃんの言うことを鵜呑みにしたらだめだよ

と何度娘に言っても、

Aちゃんの話を聞いてしまったら最後、娘は洗脳に近い状態で言うことを聞いてしまいました。

この体験から娘と学んだこと

当時は、娘をAちゃんから引き離すしか思いつきませんでした。

このまま同じ小学校に入学させてしまうと、この主従関係はずっと続く。

いくら私が娘を教育しても、Aちゃんもそれ以上に(ズル)賢くなるだろう。

とてもかなわないと思いました。

結果引っ越すことを決意。

離れることで、娘は自分が利用されていたと気付きはじめました。

たとえAちゃんのようなお子さんがいても、

Eちゃんのようにどうするべきかを自分の頭で考えられるのが定型発達っ子だと思います。

娘はまるでできませんでした。

そんな人の悪意に全く気付けない子に対して幼少時にできるのは、次の事を口をすっぱくしていいきかせるしかないと思います。

  • 親や先生など大人に言うのは、ズルではない。
  • 少しでも困った時は、すぐに家族に相談する。

いじめっ子は自分が悪いことをしているのは自覚していて、

大人に知られたくないので、誰にも話さないように仕向けます。

大人に言われて困るようなことをしなければいいのに。

でもやらずにはいられない人が世の中にはいる。

いくつになっても、いつでも

信頼できる人に相談していい。

これを伝えておくことが重要です。

たとえ親同士が仲が良くても、子ども同士もうまく行くとは限りません。

Aちゃんのお母さんは親切な方で、仲良くして頂いていました。

だからと言って、娘を犠牲にするわけにはいきません。

それとこれとは話が別。

今は連絡を取り合っていません。

小学校低学年では

息子の例です。

小学校で、班長決めをする機会がありました。

その班には、誰も班長になりたい人がいなかったので、

じゃんけんで決めることにしたそうです。

息子は勝ったのに、負けた子が再度じゃんけんを要求。

2度目も勝った。

それなのにまたじゃんけんを求められ、3回目で負けてしまった。

班長にさせられそうになり、泣いてしまったそう。

すずらん
すずらん

せっかく1度目に勝ったのに、なぜまたじゃんけんしたの?

と聞くと

じゃんけんをしないと死んでもらうよ!

と言われたからと。

「死んでもらう」と言われたくらいで定型発達っ子はいいなりにならないと思います。

ですが息子は「本当に自分は死ななきゃいけない」もしくは「殺されるかもしれない」と思ってしまうようです。

この体験から息子と学んだこと

たとえ知能が高くても、腕力があっても、いじめの被害者になることがあります

その能力を適切な時に適切な方法で使えなければ、助けにはなりません。

息子には、

同級生の「死んでもらう」は、言うことをきかせたいから脅していっているだけ。

一度いうことを聞くと「少し脅せば、なんでもいうことを聞く子」と思われる。

「店から物を取って来ないと、死んでもらう」

と言われたらいうことを聞くのか?

もし他人の言うことを聞いてお店の物を取ってしまったら、警察に捕まるのはあなた。

命令した方は証拠がないから捕まらないよ。

と説明しました。

大げさと思われたでしょうか?

しかし息子にはこのくらい言わないと、行動を変えられません。

いきなり万引きを命令することはなくても、

少しずつ要求が高くなって行きます。

命令される側も言うことを聞く回数が増えるにつれて、ことわれなくなる。

口頭である程度理解できるようになったら、

「これから起こりうること」を具体的に例をあげて、解決策を分かるように言うのがいいかなと思います。

未来を予測するのが難しい子が多いからです。

性被害に会わないために

繰り返しになってしまいますが、ASDは性被害に会いやすいです。

これは女子に限らず男子もです。

性被害者の60%が女子、40%が男子と言われています。

男の子だからといって、決して安心できません。

『いかのおすし』

学校でも警察の人が来て『いかのおすし』を教えてくれます。

  1. ついて「いか」ない、
  2. 車やバイクに「の」らない
  3. 「お」おごえを出す
  4. 「す」ぐ逃げる
  5. 大人に「し」らせる

↓警視庁のHPに誘拐手口の例が載っています。↓

おやこでまなぼう!「いかのおすし」で毎日安全!

子どもと一緒に確認するの参考になるかと思います。

こちらの本は絵がかわいくて英語も学べるのでオススメ。

AmazonのKindle Unlimitedに契約すると、電子版を無料で読むことができます。

発達特性がある子には、これにプラスして

  • 知り合いと知らない人の違い。
  • 逆に誰なら安心なのか?

をもっと具体的に示す必要があると思います。

我が家は私の許可なく、お友達のご両親の車に乗るのもダメです。

水着で隠れる範囲は触らせない。触らない。

息子にも、女の子の水着で隠れる範囲は全部ダメと言っています。

そしてもし触ってくる人がいたら

「それが誰であっても、すぐ親や先生に伝えること」

親戚やお友達でもです。

あくまでも我が家の考えなので、各家庭でルールを決めて下さいね。

写真を撮らせない、送らせない

スマホを持つ時のルールの中に記載しておくといいと思います。

金銭トラブルに巻き込まれないために

お金の貸し借りは一切しない

基本的には

誰にもお金を貸してはいけない

とルールを決めています。

そして、もちろん

買ってあげたり、おごるのも

友達に貸さないと言うことは、自分も

人に借りない

そのために、電車賃や飲み物代は財布とは別にいつもバックの中に入れておくようにしています。

身を守る方法を成長と共に身に付けさせたい

子どものことに大人が首を突っ込むのはおかしいよ

子ども同士もまれることで成長するのよ

保護者同士でこんな会話になったことがあります。

これをいう親のお子さんは、しっかりした強い子が多いのです。

定型発達児は、放っておいても自然に世渡り述を身に付けるのかもしれません。

でもわが子は違います。

一緒に遊ぶお友達がいるから大丈夫

なんて安心しないで、上下関係がなく対等な関係の友達か確認してくださいね。

普通に見える子ほど、問題が大きくなるまで気づいてあげられません

一参考になったのは、こちらの本。

たくさんのASD女性にインタビューしたコメントがまとめられています。

1人について書かれた自叙伝を読んでも、

似ている部分もあるけど、全く違う部分があるので、

うちの子やっぱりASDじゃないのかも?

と思いたくなってしまいます。

いえいえ、それは危険。

いろいろなタイプのASD女性がいることが分かります。

男性だって同じ。

わが子はやっぱりASDなんだと、この本で実感しました。

すずらん
すずらん

そして私も白ではありません💦

著者のサラ・ヘンドリックスさん も、周りには全く分かってもらえないけれど、ASDだそうです。

特に

第17章 おわりに--あなたはどう生きて行く?

では、大事なことが凝縮されています。

診断がつかないまま「ふつう」に適応しようとして、いじめを受けたり二次障害を起こしたり危ない目にあっているASD女性は少なくない

おとなしくて迷惑をかけていないからと言って、問題を見送ってはいけない

大事なわが子が

  • 自分を守るための最低限の方法を身に付けられるように
  • 問題が大きくなる前に誰かに相談できるように

しっかりサポートしていきたいですね。

他にもうちはこんな対策をしているよ!

と言うことがありましたら、”問い合わせ”からメール下さると嬉しいです。

参考文献

Lobin Hさんは日本の精神科医、ウェンディ ローソンさんはイギリスの方。

二人とも他人からは特性が分かりづらい、受動型のASDです。

子どもの安全のために、GPSやAirtagを持たせるのも有効です。

よろしければ、人気記事ですので読んでみて下さいね。