書字障害(ディスグラフィア)の子どもたちにICT教育がもたらす学びの進化

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ディスレクシア 学校教育・不登校等

小学生の息子は、書字が苦手です。

未だに学校は板書が当たり前になっているので、登校するのがとても憂鬱になるそう。

実は母親の私も、書字が苦手💦

半世紀位生きてきて、どのくらい困ったかと言えば、、、、

すずらん
すずらん

大して困らなかったです!

その理由は下図のように、困らない期間の方が圧倒的に長いから。

書字が苦手で苦労する場面は、大学に入ってから劇的に少なくなります。

でもそれは、書くのが遅くても「テストは受けられる」程度の苦手さで済んでいるから。

書字障害(ディスグラフィア)は、LD(学習障害)の1つのタイプとして知られるようになりました。

しかしがんばれば書くことができれば、診断は付かない。

「量が少なければ読める、書ける」子がクラスの中に2,3人いると言われています。

皆と同じ課題は時間がかかり、とても疲れてしまいます。

そんな子たちはまわりの子と同じペースで書字ができなければ、努力不足で片づけられてしまうのが現状。

ASD、ADHD、LDの診断基準は医師によっても異なります。

別の学び方の方が頭に入るのに、無理に書字を練習させて学習が嫌いにならないように学校にはお願いしたいところです。

1人1台の端末が配られたことをきっかけに、このままICT教育が進めば、小、中学校でも困難を感じずに過ごせるようになります。

ICT教育が未だに進んでいない現状と、理想的な未来について考えてみました。

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書字障害(ディスグラフィア)とは

詳しいことは、専門家のホームページに載っていますがここでも簡単にまとめます。

書字障害チェックリスト
  • 字を書くことを嫌がる
  • 長い文章を書くことを嫌がる
  • 字を書くのに時間がかかる
  • 早く書けるが雑である
  • 書き順をよく間違える、書き順を気にしない
  • 漢字を使いたがらず、仮名で書くことが多い
  • 句読点を書かない
  • マス目や行に納められない
  • 筆圧が強すぎる、もしくは弱すぎる
  • 「わ」を「は」、「お」と「を」のように耳で聞くのと同じ音(オン)の表記に誤りが多い
  • 「め」と「ぬ」、「わ」と「ね」のように、形態的に似ているかな文字の誤りが多い
  • 形態的に類似した漢字の書き誤りが多い

すずらん
すずらん

あてはまる項目がいくつかあります

ところで書字が苦手なのは、”障害”なのでしょうか?

だれでも得手、不得手がありますし、

書字が苦手な分、IT機器に頼るようになるのでパソコン操作が得意になります。

社会に出たら、手書きをする場面は少ないです。

役所や銀行への届け出ぐらいでしょうか。

20年前でも既に外資系会社では手書きの書類は、ほとんどありませんでした。

全てはデータで記録を残さないといけないからです。

データがあれば同じ情報を何度も書かずに済み、社内の人と共有できるので効率的。

書けないことにひけ目を感じることはありません。

書字が多すぎる学校生活

ところが義務教育では、一日中書字が必要。

授業を聞いていることを確認するために、振り返り(感想)書かされる

ノートをチェックされる等、書くことはむしろ以前より重要視されています。

書かなければ

  • 授業を聞いていない
  • 学習の意欲がない

と判断されてしまいます。

私が子どものころは、ノートを取らなくても大人しくしていればおとがめなし。

こんなことからも不登校が増えているのでは?と簡単に予想ができますよね。

時代に逆行しています。

GIGAスクール構想による義務教育ICT化の進み具合

文部科学省のGIGAスクール構想の推進によって、息子の小学校でも一人1台の端末が配られました。

地域によって、配られる端末の種類が異なるようです。

息子の学校はchromebookでした。

iPadが良かった

そんな意見も聞きますが、Choromebookはキーボードが付いているし、

タブレットとしても使用できます。

書字が苦手な子は、タイピングはできるだけ早くマスターする方が楽になります。

Chromebook、ありがたいです。

教科書のデジタル化が進んでいない

一番期待していたのが、教科書のデジタル化でした。

ところが2024年2月現在、一教科もまだデジタル化していません!!

その話はいったいどこに行ったのでしょう?

教科書の一部は学校へ置いておくことができるようになりました。

でもロッカーのスペースに収まりきらないので、持ち帰らなければならないことがあります。

息子は持ち物が多いと必要な道具をその中から選ぶことが難しくなります。

一刻も早く、デジタル教科書を導入してほしいです。

学校での使用頻度が低すぎる

現在は1日に1時間だけ、Chromebookを使う授業が設けられています。

息子はスクラッチプログラミングを授業で知ってから、ドハマりしてしまいました。

ブロックを組み合わせて行くだけで、簡単にプログラミングが学べます。

8歳から16歳向けにデザインされていますが、大人も楽しい。

NHK for schoolにスクラッチを使ったプログラミング番組があり、息子はそれを見ながら勝手にどんどん上達して行っています!

ただこのパソコンを使った授業は、担当(たいていは担任)の裁量に任されています。

先生がパソコンが得意でなければ、有意義な時間にならないようです。

少しでもパソコンに親しめる時間にしようと考えてくださっていますが、

好きなことを極めたい息子は「学校の授業ではもの足りない💧」とがっかりして帰ってきます。

新しく増えた英語、道徳、パソコンとすべて小学校の先生が教えなければならないのは、負担が大きすぎますよね。

学校にもっと専門の先生が入らないと、すべての教科が中途半端なままです。

結局は未だに書字が中心の授業

パソコンを机に出していい授業は1日1時間だけです。

当然、授業は板書しなければなりません。

書字が苦手な子にとっては、厳しい環境です。

新型コロナ感染拡大によってICT化が進んだ部分も

対面授業は相変わらず板書が中心ですが、次のことが改善されました。

  1. 自粛期間中はオンライン授業が行われる
  2. 長期休暇中の宿題がオンラインのドリルになった
  3. オンライン連絡帳が採用された

1.自粛期間中はオンライン授業が行われる

配られたChromebookを使って、オンライン授業が行われるようになりました。

教室に一人も生徒がいなくても、先生が黒板をカメラで映し書きながら説明しています。

児童もカメラ越しに板書している様子。

それでも対面とは違って板書しているかをチェックされるないので、息子はオンラインが気が楽でいいそう。

2.長期休暇中の宿題がオンラインのドリルになった

今までは夏休みなどの長期休暇は、ドリルが毎年購入されていました。

塾に行っている子には簡単すぎる内容で率直に言って、無駄です。

オンラインのドリルは、視覚を生かして回答を選んでいくだけで終了。

親が丸付けをしなくて済む上、無駄な出費がなくなるのはありがたいです。

3.オンライン連絡帳が採用された

欠席、遅刻、早退を連絡するために、オンライン連絡帳が採用されました。

中学生の娘が登校しぶりだった時にこれがあったなら、どんなに助かったかしれません💦

朝急いで連絡帳を書いてお友達に託す。

また帰りにおたよりと一緒に家に持ってきてもらう。

すずらん
すずらん

とても申し訳けなく思っていました

なぜ学校では、なかなかICT化が進まないの?

書くことが得意な人が学校の先生になる

私は大学で中学と高校の教員免許をとりました。

教育実習に行ってつくづく感じたのが、

書くことが得意でないと教員になれないと言うこと。

同じ学年だったら、クラスごとに全く同じことを繰り返し黒板に書くのです。

しかも説明しながら。

器用ですし、良く飽きませんね!

書くことに集中して無言でいたら、生徒が暇になってしまいます。

教員になるのは自分は向いていないと感じました💦

教員という職業を選ぶ人は書くことが少しも大変と思わないので、生徒に何度も書かせる。

どんな子も

  • 書くと覚えられる
  • 書くことで思考が整理される

と本気で思っている方が多いです。

そう言うタイプの脳を持つ方が教員になるのです。

書くことにたくさんのエネルギーをつかう書字が苦手な子は、

視覚や聴覚を使った方がよほど頭に入ることを、ぜひご理解頂きたいです。

それが真の意味で”多様性を認める”ことだったり、”個性を尊重する”ことにつながります。

先生が用意した授業内容のデータを各生徒のパソコンに送ってもらえるなら、板書は必要ありません。

ICT化、早く進んでほしいですね。

中学、高校、大学入試は手書きで行われる

学校でのICT化が進まないもう一つの理由は、入学試験が未だに紙ベースだから。

高等学校の入学試験で行う、書字障害のある生徒への配慮の事例は以下の5つがあります。

  1. 問題用紙の拡大
  2. 問題文の読み上げ
  3. 監督者による口述筆記
  4. 試験時間の延長
  5. 漢字のルビ振り

監督者に書いてもらうのは、気を使います。

また試験時間の延長も終わるまでに長時間拘束されるので、疲れてしまいそうですね。

2020年から行われるようになった、簿記資格試験のように

”ネット試験”が採用されれば、良いのではないでしょうか。

  • パソコンの読み上げ機能を使える
  • 記号から選ぶだけ
  • タイピングで入力できる

など書字のハードルが下がれば、他の子と同じように勝負できる子はたくさんいます。

入試がいまだに手書きで行われている以上、学校で「書けるように」と指導されるのは仕方がないことなのかもしれません。

社会に出てから必要なスキルと学校で必要なスキルがかけ離れている

社会に出たら、一部の職場を除いて手書きをしなくなります。

未だに手書きの職場として思い浮かぶのが、

  • 学校
  • 区役所などの公的機関
  • 古くからある金融機関(ネット銀行、証券は手書きほとんどなし)

毎回、住所、氏名、電話番号など、同じことを書いて提出しなければならないのは、改善して頂きたいです!

こんなに書くことを求められる環境は、今は少なくなっています。

この環境しか知らない学校の先生は、なかなか理解してくれませんね。

社会では逆にパソコンができないと無能と思われる

が苦手な人は、パソコンが得意になりやすいです。

かくいう私も、なるべく書きたくないからパソコンの操作を覚えました。

汚い字や下手な図で書類を書いたとしても、見る人に伝わらない。

ところがパソコンを使ったら、不器用な私もわかりやすい資料を作ることができるのです✨

学校のICT化が進んだら、書字が苦手なことで困る場面はほとんどなくなります。

困らなければ”障害”ではありません

ICT化が進むように、学校にいっしょに提案していきましょう。

学校のICT教育が進むまで各家庭でできる事

日本の教育って遅れているわねぇ。

と怒りたくなりますよね。

学校の学習方法が合わないのなら、家庭で学べる道具を用意してあげる必要があります。

特に子ども専用のパソコンは、余裕があったら用意してあげたいですね。

子ども達と私は、Lenovo(レノボ)のパソコンを使用しています。

こちらの記事も参考にしてください。

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お子さんの名前を登録すれば、保護者の分も購入可能です。

のぞいてみて下さいね。