【サポートブック】ギフテッド・2Eの子どもが二次障害にならないためにできる事 

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学校教育・不登校等

診断がなくても必要なサポートブック

長女が重度のウツという二次障害になって後悔したことがあります。

それは、娘の極端に苦手な部分を担任にアピールしきれていなかったこと。

具体的に言えば、単純な反復作業、板書、整理整頓の苦手さなどです。

全くできないわけではないけど、とても疲れる作業。

このように、診断がなくても苦手なことや困った事が分かっているのなら

『サポートブック(シート)』を作成しておくと、先生や周りの人に理解してもらい易くなります。

また書いている親御さん自身が

「子どもの何に困っているのか」

を整理する事ができます。

要点を文章でまとめる事で、他人にも説明しやすくなるのでメリットばかり。

一度書いてしまえば、成長に連れて変化したところのみ修正すれば大丈夫です。

診断がないのに、サポートブックは大げさ?

サポートブックなんて大げさでは?

口頭でのお願いではダメなの?

私も始めはそう思っていました。

でも先生は大勢の生徒を見ています。

口頭だけだと時間が経つにつれて、記憶が薄れていってしまうのですよね。

苦手だと告げていたにもかかわらず、叱られてしまうことがあり、

すずらん
すずらん

だから言っておいたのに

と後悔。

何かトラブルになった時にも確かな証拠となりますので、かならず文書化することをお勧めします。

2Eのお子さんは、頑張れば周りに合わせることができてしまいます。

だからこそ本人すら気が付かないうちにエネルギーを消耗してしまうのです。

二次障害にならないためには、できるだけ早い段階で環境を整えてあげることが大事。

始めはA4用紙、一枚程度の箇条書きでもいい

配慮してほしい点をまとめてみましょう。

もし具体的な合理的配慮の方法を思いつかない場合は、こちらの本が参考になります。

さまざまな学校での困難、困った行動とそのサポートのしかたの例が載せられています。

「発達障害」と言う言葉に抵抗があるかもしれませんが、たくさんのアイデアをもらえます。

先生も具体的な対処法を知りたいと思います。

ギフテッドや2Eに特化したサポートブック

ギフテッドや2Eなど、一定の分野に突出した才能を持っているお子さんは、

ギフテッド応援隊が販売しているサポートブックが参考になると思います。

障害と言う視点ではなく、ギフテットだから起こっている

困りごとへの配慮をお願いするには、とてもよくできた資料です。

  • ギフテッド:ギフテッド、非同期発達
  •  苦手なこと:書字の苦手さ、読字の苦手さ、協調運動の苦手さ
  •  過度激動:感覚性過度激動、情動性過度激動、精神運動性過度激動、想像性過度激動、知性過度激動
  •  WISC-Ⅳ:言語理解、知覚推理、ワーキングメモリー、処理速度
  •  感覚過敏:嗅覚・味覚過敏、聴覚過敏、触覚過敏、視覚過敏・アーレンシンドローム
  •  その他:困りごとから特性を探す、先生方へのメッセージ、記入見本

以下のリンクより、400円で購入することができます。

ギフテッド応援隊Shopサポートブック

できるところから、始めましょう。

入学や進級時にサポートブックやサポートシートでスムーズにスタートする

クラス替えで担任の先生が変わったら、最初の面談でお渡ししましょう。

できれば自分の分も用意して、それを見ながら話すと伝わりやすいです。

文章にすることでこちらの真剣さが伝わり、注意深く話を聞いてもらえます。

必要ならばスクールカウンセラーや養護の先生、専科の先生の分も用意。

渡しして頂くといいです。

いろいろな立場の複数の大人が、お子さんを理解して接してくれるとかなり安心できます。

サポートブックで扱いがどう変わる?

先生にとっては保護者がわざわざ家で作って来た資料であり、お願いされた証拠です。

口頭で説明するだけよりも心にとめてもらえるので、考えながら接して貰えるようになります。

もし誤解されるような行動をお子さんがしたとしても、頭ごなしに叱られることもなくなるでしょう。

また先生に会うたびに、

  • 困りごとにどう対処してもらっているか
  • その配慮によって、どう過ごしているか
  • その出来事を通じて、どのような成果がでているか?

など、子どもの様子を聞かせてもらえるようになります。

特に小学校では、担任の先生と関わる時間は一日のうちの大半を占めます。

子どもと関わる時間の長い大人に理解してもらうのが早ければ早いほど、二次障害になるリスクが低くなることでしょう。

すずらん
すずらん

お子さんが二次障害になる前に気づけたなら、今すぐ行動すれば間に合います。

私立中学入園時に提出したサポートブックが、高校へ進学しても大活躍

娘が二次障害になってしまってから、本格的に作り始めたサポートブックでした。

小学生の間は回復しても、担任が変わっても、やはり登校できない日がたくさんありました。

すずらん
すずらん

合理的配慮がなかったら、中学校も通えなくなる可能性が高いな。

そう心配していたので娘が私立中学に入ってすぐ担任に、スクールカンウンセラーとの面談を希望しました。

小学校で提出したサポートブックをアップデートして持参

その他に、入学時に提出が必要な家庭保健調査書

  1. 二次障害になって学校に行けなかった時期があること。
  2. 服用している薬の名前。

書いて提出しました。

このサポートブックと家庭保健調査書を、教職員の方にシェアして頂いたおかげで

  • 教材を忘れ物たときは、電子黒板に教材をさりげなくうつしてくれる。
  • キャパオーバーなるなど辛いときは、保健室に退避させてくれる。
  • 家庭か実習で使う野菜を娘が大丈夫なものに替えてくれる。

など、こちらが何もお願いしなくてもいつのまにか配慮して頂いていました。

公立小学校とは違い、

忘れ物を叱らない

のが当たり前。

ここまでサポートブックを、学校側が活用してくれているとは思いませんでした。

サポートブックには娘の得意なこと、好きな事も書いていました。

それがご縁で高校に進学した後に、研究所のメンバー募集に声をかけて頂くことができました。

高校へ進学できたことを書いた記事がこちらです。

高校へ進学できたことで思う。ギフテッドや2E、高IQ+ASDの適切な支援、サポートとは?

ギフテッド、2Eについての記事もお読みいただけると嬉しいです。

ギフテッド?2E?発達障害?IQは高いが支援が必要な子

私はこちらの本を参考にしています。

学校にどう説明したら分かってもらえるか、迷ったときはぜひ読んでみて下さい。