高IQでASD傾向がある女の子を育てるためには、いろいろな試みや挑戦が必要になります。
学業の才能は際立っているものの、子ども同士の交流や教えなくても普通はできる日常のことが、一筋縄ではいかないことが多いのです。
特に感覚過敏や社交性の問題は、集団活動が求められる小学校の環境で顕著になりがち。
この記事では、このような特別なニーズを持つ女子たちがどのように学校生活をうまく乗り切るかに焦点を当てます。
困難を避けつつその能力を最大限に引き出す方法について、私の経験を基に詳しく解説します。
高IQ、ASD傾向女子の小学生、子育てのコツ
教職員と密にやり取りをして緊張を解いてもらう
一番重要なのは子どもの特性やニーズを学校側に都度しっかりと伝えて行くこと。
定期的な面談をお願いして子どもの様子や学校生活での課題を共有し、必要に応じて個別の支援計画を立ててもらいましょう。
同時に配慮してもらって助かっていることがあれば、感謝の気持ちをきちんと伝えることが大事。
教職員と信頼関係を築くことができれば、学校生活は子どもだけでなく親にとっても安心できるものになります。
ソーシャルスキルを身に付ける
登校できていても学校では孤立しがちなお子さんも多いです。
ASDタイプのお子さんは、学校へ通うだけで社会に通用するようなソーシャルスキルを身に付けるのは難しい。
大人がある程度フォローして足りない部分を見つけそれを丁寧に補って身に付けていくのを確認していく作業が必要です。
余暇な時間を使って家庭内外で小さなグループ活動を積極的に取り入れましょう。
など、様々な社交的状況に触れることが役立ちます。
ストレスをためない工夫で精神状態を安定させる
高IQの子どもは、感情の調整が難しい傾向があります。
感情が高ぶったりストレスを感じたりしたときに、どう対処すればよいかを家族で一緒に考えます。
家ではなるべくリラックスできるように環境作りも心がけましょう。
感情のコントロール方法ををマスターすることは子どもが将来的に自立し、能力を最大限に発揮する基盤を築きます。
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生活リズムを整え、質の高い睡眠と食事がとれるようにする
起床時間、学校の準備、習い事、宿題の時間など、一日、あるいは一週間の流れを作ることで習慣となり、親も子供も過ごしやすくなります。
また規則正しい生活リズムとバランスの取れた食事が、学業の成功はもちろん、日々の情緒の安定に役立ちます。
特に、睡眠不足は情緒不安定の原因となりうるため、十分な睡眠を確保するよう努めましょう。
ネガティブな情報はフィルターをかけ、なるべくポジティブな情報を取り入れる
高IQ女子はネガティブな情報に精神的なダメージを受けやすい傾向があります。
いつまでも記憶に残りやすく、一時的に能力を発揮できなくなることがあります。
なるべく肯定的で建設的な情報を取り入れられるように意識すると、さらなる挑戦への意欲が高まります。
子ども同士の交友関係も、トラブルがないか見守るようにしましょう。
興味の範囲を広げる
子どもが興味を持っている事だけでなく、新しい活動や趣味にも挑戦できるように機会を作ります。
視野が少しずつ広がり、社会とのつながりが生まれます。
疑問に思ったことを書籍で調べるのは大切ですが、家にある資料では答えが見つからないことが多々あります。
お子さん専用のパソコンをスマホよりも先に買ってあげることをお勧めします。
パソコンなら、もっと詳しい情報が手に入ります。
日本語で見つからない場合は英語で検索すると手に入る情報量が圧倒的に増えます。
そこで語学の学習意欲が湧くことも期待できます。
スマホに慣れてしまうと、パソコンを使う機会を減らしてしまいます。
日本では、デジタル化が遅く多くの大人がパソコンを使いこなせていません。
自分ができないのに子どもに使わせるのは抵抗がある方も多いようです。
だからと言って、使わせなかったら多くの外国人労働者を招き入れている日本では不利になることは明白です。
ペアレンタルコントロールについて親が学ぶことで、不適切に使用することが難しくなります。
早めに用意してあげることをお勧めしています。
学習サポートの強化
高IQ女子は学習内容を早く理解することができるため、学校の授業は退屈になりがち。
学校の先生に授業の工夫をお願いする。
そして家庭では高度な学習材料を使ったり、先を行っている指導者を見つけてあげましょう。
また学びの楽しさを知ってもらうために、教科学習以外にもクリエイティブな活動や実験など、興味を引き出す教材や習い事を取り入れると良いでしょう。
ASD傾向の高IQ女子中学受験を考える:メリットとデメリット
高IQ女子が実りある中学高校生活を送るために中学受験はおすすめです。
客観的に見たメリットとデメリットをまとめました。
メリット
専門的な教育を受けられる
中学受験を通じて入学する私立や公立中学校は、通常の学習カリキュラムに加えて
科学、数学、言語など特定の分野に特化した高度な教育プログラムを提供していることがあります。
これは高IQを持つ生徒の学びの欲求を満たし、才能を伸ばす絶好の機会となります。
適切な学習環境
興味や関心に合う教育環境は、能力を延ばすためのための鍵になります。
設備が整った環境に身を置くことができます。
同じように学業に秀でる生徒の割合が高いので、部活の仲間とスムーズに関係が築きやすく社会性も育めるチャンスが増えます。
個別の支援が得やすい
中学受験を経て入学した学校では、学生一人ひとりのニーズに合わせた教育が行われることが多いです。
特に私立中学校では、特別な支援が必要な生徒に対して、個別の配慮やサポートプログラムが用意されている場合があります。
デメリット
受験のプレッシャー
上位層の学校を狙うほど中学受験は競争が非常に激しくなります。
そのプレッシャーはASD傾向のある女子にとって過大なストレスとなることがあります。
試験の準備過程での緊張や不安が、精神的な負担を大きくする可能性があります。
偏差値にとらわれることなく、わが子が入りたいと思うような学校を選ぶことが重要です。
適応の課題
新しい環境への適応はASD傾向の高IQ女子にとって大きな挑戦です。
特に中学校は新しい教育スタイルや社交の場が増えるため、環境の変化に対応するのが難しいことがあります。
特に高いレベルの学校に進学した場合は、学業に期待されるレベルが一層高まります。
全体的な学力はあっても、極端に苦手な単元もある子が多いこともつまづく原因となることがあります。
あらかじめSC(スクールカウンセラー)や担任と面談を設定してもらいどのような対応が必要なのかを話し合っておくことをお勧めします。
感情の管理
学校生活の中の思わぬことがストレスの原因となることがあります。
学校が家から離れているならなおさら、帰宅後の様子をチェックしましょう。
困ったことがないか、確認しましょう。
学校と連携を取って、感情の変化を見逃さないようにしましょう。
中学受験を考える際にはメリットとデメリットを頭に入れて、子どもの特性や能力そして精神的な健康を考慮することが不可欠です。
最終的には子ども自身が学びやすく成長できる環境を選択することが、彼女の将来にとって最良の道となるでしょう。
我が娘の中学受験体験談はこちらの記事で書いています。