配慮やサポートが必要な子どもが中学受験をすると決めた後、
受験前にあらかじめ子どもの特性について学校に伝えた方がいい?
それでは合格できないかも
入学してから伝える?
面倒な子と思われて退学になってしまうのでは?
など子どもの特性を伝えるタイミングに迷いませんか?
娘の受験する候補を探すために私立中学を見学して回りながら、私も伝えるかどうかをずっと悩んでいました。
入学できても学校から厄介者扱いされてしまうのでは?
と心配だったからです。
「特性があっても大丈夫。サポートしますよ!」とか「そんなお子さんはたくさんいますよ!」等、学校からのお墨付きが欲しかったのだと思います。
結論を言うと、特性を伝えるのは入学が決まってからでOKです!
その理由と受験する前に確認した方がいいこと、入学後に理解を得られるようにする方法ついて書きました。
なぜ特性を伝えるのが入学後でOKなのか?
説明会の時いくつかの学校に「ADHD(ASD)で〇〇(娘の問題点)の面で心配があるのですが、問題ないでしょうか?」と聞きました。
ほとんどの学校は次のような回答でした。
学力レベルが満たせていて、試験に合格できれば大丈夫です
入学してから担任にご相談下さい
調べたところ学校側にできる限りの支援をする気持ちがあったとしても、
大々的に「発達障害があっても対応します!」と言ってくれるところは少ないようです。
一クラスにたくさんの発達障害児がいると、教職員の人数は限られているのでサポートに手が回らないからです。
「ぜひ来てください!」と前向きな回答をくれるところがあるとしたら、定員割れをしそうな人気が低迷している学校です。
人気が低迷している学校のサポートは手厚いかもしれませんが、お子さんに合うとは限りません。
お子さんと一緒に見学に行って「校風が合っている」と思う学校があったら、入学試験に合格することに全力を注いで下さいね。
発達特性のある子に合う校風とは
発達特性を持つ子にもいろんなタイプがいるので一概には言えないのですが、次の要素がある学校ならば相性がいいのではないでしょうか?
勉強ができる子なら、課題の提出など細かいことを言われないテストの点数重視の学校へ行くと言う手もあります。
ミッション系の学校は欧米の思想を取り入れているので、個性的な子へも柔軟に受け入れてくれるようです。
伝統校は設立当初からの思想をそのまま守っていることが多いです。
日本の古い思想は協調性や社会性を重んじることが多かったり、女子には良妻賢母的な教育をするところがまだ残っています。
伝統校でも今の時代に合わせて改革しようとしている学校もありますので、見学してチェックすることが大切になります。
我が子が興味がある事に力を入れている学校には、同じような思考の先生や生徒が集まりやすいです。
コミュニケーションが苦手なお子さんでも同じ趣味や目標を持っていたら、会話がしやすいことでしょう。
なるべくたくさんの学校を見学して下さいね。
小学校での欠席が多い場合は確認が必要なことがある
とは言っても、6年生の時に不登校期間があるなど欠席日数が多い場合は、学校選びに影響を与えることがあります。
学校が好きではなく欠席がちなお子さんの場合は、以下の点を学校に匿名で電話確認する事をお勧めします。
私は出欠席に関しては電話で確認しました。
様々でした。
欠席が多いと体育や図工、家庭科などの実技教科は、評価できません。
通知表に斜線が引かれてしまうか、評価が低くなってしまいます。
願書はオンライン出願が主流になっているので、通知表を提出する学校は減っています。
但しオンライン出願でも出欠席の状況を入力しなければならない学校が多いです。
事前に欠席日数が合否にどのように影響するのか分かっていると、対策しやすいと思います。
偏差値の高い学校ほど、小学校での欠席日数は見ない傾向があるようです。
いずれにしても学校によって違いがあるので確認してみてください。
年間の欠席が10日以内であれば、確認しなくてOK
また高校進学でつまずかないように、次の事も併せて確認した方がいいと思います。
特性のある子は胃腸が弱い傾向があるそうです。
また思春期は、起立性調節障害やホルモンのバランスで朝起きられなくなる子もいます。
遅刻のカウントが厳しい学校は、なるべく避けた方が安心です。
入学後に特性に理解を得られるようにする方法
入学後に健康調査書等で心身の健康状態を記入して提出するように言われます。
そこに私は包み隠さず
を書いて提出しました。
そしてクラスが決まった時点で担任を通じてスクールカウンセラーと面談予約。
入学してすぐにスクールカウンセラー、担任の先生、私の三者で話すことができました。
そこで、サポートブックを持参したので、深く理解して頂けました。
その後すぐに、各教科の先生方にも共有してもらえました。
この時のスクールカウンセラーは娘を理解してくれる数少ない支援者の一人として、高校生になった今もずっとサポートして下さっています。
まずは相性の良い学校の合格を目指す
発達特性を持つ子どもが私立中学校を受験する場合に、障害や特性について受験前に相談する必要はありません。
どの学校にも必ず数人は発達特性を持つ生徒が在籍していて、その子達には配慮やサポートをしているからです。
まずお子さんに合った校風の学校を探すことに集中すること。
そしてその学校に合格する事を優先して下さいね。
合格してからスクールカウンセラーや先生方とつながるようにするといいと思います。
理解のある大人たちに見守られ、お子さんが成長して行ける学校に出会えるといいですね。
高校へ進学した後の事を書いています。
私立中学校入学直後からスクールカウンセラーや担任に相談してきたことが、功を奏しました。
IQ高めの子の例ですので、抵抗がある方はスルーしてください。